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『お待たせしました。』
そう言いお茶を淹れて持ってきたA
風と同じくらいの速さで胡蝶の目の前にそれを置き少し離れて床を布巾で一拭きしてそこへ座った。
「わざわざありがとうございます。
もう少し冷たい方だと思っていましたよ〜」
そう皮肉を込めて言う胡蝶であるが、どうしても早くAの一連の動作の理由が聞きたくてうずうずしているように見える。
「どうしてお昼は喋らなかったんですか?」
『少し緊張してしまって逃げてしまいました。』
嘘ではない。Aは半径1メートル以内に人が入っている時、大人数に迫られている時、緊張してしまい喋れなくなってしまうのだ。
「では逆にどうして今はこうして喋れるんですか?」
『一対一で距離をとれば話すことはできます。』
「どうしてさっきは私から逃げる様に歩いたのですか?」
『自分の近くに人がいるのは落ち着かなくて』
淡々と質問する胡蝶に的確に回答するA
「今度わたしのお屋敷にも遊びに来てくださいね!」
『遠慮します』
しかし圧倒的な心の壁が両者の間で建設されていた。
これは仲良くなるのは時間がかかりそう と思った胡蝶であったが尚更仲良くなりたいと思ってしまったらしい。
「Aとお呼びしてもいいですか?」
『え、』
明らかに動揺するA。
実はA、今まで友達なんて出来たことがなかった。
そのため名前呼び、しかも呼び捨てなどされたこともなく内心一瞬喜んでしまったのだ。
そのAの目に一瞬宿った光をとらえた胡蝶は攻撃にかかった。
「よろしくお願いします、A!仲良くなりましょう!」
『う、うん』
押し負けたAであったが少し口元が歪み喜びがそこから溢れ出している様にも見えた。
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ほにぃみぃ - え、好き(唐突な告白)無惨様は、、、でてこない、、です、、よね......すいません調子のりました。更新頑張って下さい。 (2019年12月9日 18時) (レス) id: 164c86cd11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ウナギ師匠 | 作成日時:2019年11月27日 13時