【鬼滅の刃】けっぺきしょうねん。【男主】 (ページ3)

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柱になることによってやっと自分の屋敷を手に入れたAであったが

まだ一歩も踏み込むことができていなかった。

歩くたびに目に入るホコリ、服につきそうな砂や泥。

普通の人なら全く気にしない程度のものだが、どうにもAの目にはしっかりと映り込み除去しなければと脳内が指令を出した。
　
これから忙しくなるな。

そう考えたAであったが嫌な顔はしていなかった。

愛用の自前手袋を三重ほど装着し、全身布で覆い隠すと一気に掃除を始めた。

何時間かしてピカピカと自分の姿が物質に鏡のように映るほど綺麗になった邸であったが

そこへ1人の訪問者_____

「ごめんくださーい、蟲柱の胡蝶しのぶでーす！

任務の帰り道、ちょうど家があったのでよってみました～」

どうやらいきなり手強いお相手が来てしまったようだ。

と思われたが

門をギギッとアッサリ開けたA

そんな様子にビックリとした表情をする胡蝶。

昼間はあんなに無愛想であったため少し驚いているようだ。

『どうぞ』

なんの抵抗もなく胡蝶を招き入れる姿はさながら紳士の様。

困惑しつつも足を踏み入れる胡蝶であるが何か違和感を感じた。

「あの、歩くの早くないですか～？」

そうなのだ。胡蝶が歩幅を合わせようと少し早歩きしようとすると、それと同時にAもスピードを上げるのだ。

どうやら他人を屋敷に入れることはなんの躊躇いもないが自分のテリトリーに入られるのは嫌らしい。

意地でも自分から半径1メートルには人を入れさせないつもりだ。

『もうつきます。そこで待っていてください。』

胡蝶の問いかけには一切答えず、居間に到着したのでそこで胡蝶を待機させた。

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