10 ページ10
『あ、おかえりジョングク』
家に帰ると女神がいた。振り返った時の笑顔がヤバいくら位眩しかった。が
「え、髪どうしたの」
『イメチェンかな。あと私今日からダイエット、はじめる』
1番、恐れていた事態が起こってしまった。
「しなくていいよ！ヌナ十分可愛いよ！！！このままで！！」
俺は必死にそう訴えたがもう決心してしまった後のようだった。何度言っても聞きそうにない。
なんで、なんで。今まで俺が積み重ねてきたものが...
『今まで私、学校生活でグクのこと避けてきたでしょ？それはね、姉の私がデブスでジョングクに恥をかいてほしくなかったの。だけれど私がダイエット超絶美少女になってきたら、みんなに自慢したくなるでしょ？
これから一緒に登校とかもできる！ね？』
一緒に登校..........。みんなに自慢....。
案外いい条件かもしれない。彼女って自慢してもいいかな。
「俺、手伝うよヌナのこと。」
ヌナ馬鹿な俺の単純の脳は考えることを放棄して条件を一瞬にして飲み込んでしまった。のであった。
「ところで今日、誰と行ったの？」
『んー？あー図書委員の先輩だよ。』
「仲良かったっけ？」
『いや、なんか意気投合してさ』
と苦笑いするヌナの姿はどこか遠くを見つめていて儚かさ全開で触ったら消えてしまいそうだった。そんな様子に今にも抱きしめたくなった。
『ソクジンさん、ギャル嫌いなんだってさ』
泣きそうな顔してそう言うヌナをみて
俺は身体が板で貼り付けられたように動かなくなった。
心臓が悪い音を立ててドッドッとなった。押し寄せてくる何かわからない黒い何かがこみ上げてきた。
俺が騙したって、バレた...？
だとしたら非常にまずい、嫌われる。Aヌナに嫌われるなど死ぬとイコールするくらい嫌だ。
『まあ、あの時ジョングクがふざけて言ったのかは分からないけれどそれを信じた自分がパボだったわ』
と自分自身を責めた。
なんでこんなにもこの人は優しいのだろうか、嫌いにならないではないか 俺を責めろよ。
ドドっと罪悪感が押し寄せた。
「ごめんヌナ。俺ヌナのこと....」
好きでそんなことにしてしまったんだ。
と言う言葉は心の底に無理矢理沈めた。
「全力でサポートする...ね。」
弱々しく、そう呟いた。
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 397人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Pちゃん（）(プロフ) - 続き書かないんですか？めちゃ気になります！更新頑張って下さい。 (2019年12月7日 21時) (
レス) id: 00ec3437ee (このIDを非表示/違反報告)
いえす - 良い小説ですね。次も期待して待ってます！ (2019年11月18日 20時) (レス) id: b58bd55c9a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ｳﾅｷﾞ師匠 | 作成日時：2019年11月17日 1時
