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渡辺side
亮「りょうの、せいっ……りょうが……っ、はぁ、っ……はっ……」
深「亮平1回おしゃべり止めよう。ふぅ〜って息吐くよ」
亮「ふ、はっ……は、は……」
深「苦しいね、だいじょーぶだいじょーぶ、1人じゃないよ」
そんなやり取りが部屋の外まで聞こえてきて、思わず早歩きになった。
ガラガラっと勢いよく扉を開けると、そこには怖い顔をした照と、真ん中のベッドに横たわる亮平を撫でるふっか、そして何か思いつめたような目黒。
渡「ごめ、ほんとありがと、」
とりあえず感謝だけ伝えて中に入ろうとすると、外の自販機の横のベンチに座るよう促された。
まるでお前を亮平には会わせない、と言わんばかり。
何を言われるのだろう。
俺とは反対側に顔を向けて寝転ぶ亮平があの悪夢の亮平と重なって、怖くなった。
岩「今日カンファ、欠席でもしたの?」
渡「……」
照に買ってもらった温かいミルクティーで両手を温める。
岩「体温、朝から微熱あんじゃん。分かってたら外行くの止めたよな?」
渡「っ、うそ……」
思ってもみなかった事実に、心臓がふわっと浮いた。
あれだけ子供たちを、亮平を巻き込まないと誓っていたのに。
担当医どころか医者失格だ。
渡「……き、いてなかった」
てっきり自分の担当のバイタルすら把握してないことを責められると思ったけど、隣に腰掛けてきた照は深呼吸してから言った。
岩「なぁ翔太。目黒と何があった?」
今、1番繋げたくなかったパズルのピース。
目黒は宣言通り、照に通告してしまったのか。
それなら俺から言うことなんて残ってないんじゃないか。
いや、言いたくなかったからそう言い聞かせた。
渡「蓮はなんて言ってんの、」
仕事中は同じチームとして働いてるから、従兄弟なんて関係はお互い忘れるようにしてる。
だけど昔から弟みたいに可愛がっていたことに変わりはない。
岩「教えてくれたの目黒じゃなくて亮平。で、俺は翔太の口から聞きたい」
俺の口から。
それは俺にとってそれなりの勇気がいる行動だった。
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おいぬ(プロフ) - チェリーさん» メッセージに送らせて頂きました( ᵕᴗᵕ ) (10月12日 22時) (レス) id: e34387800d (このIDを非表示/違反報告)
チェリー(プロフ) - コメ失礼します。sugar and saltという小説のパスワードを教えて頂けますか? (10月12日 17時) (レス) id: 5958ebef62 (このIDを非表示/違反報告)
おいぬ(プロフ) - ぽぽぽさん» わぁ〜本当ですか!とーっても嬉しいです( "̮ )マイペースですがこれからも読んで頂けたら嬉しいです( .ˬ.)" (2022年12月15日 20時) (レス) id: e34387800d (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽぽ - コメ失礼します。いつもほほえましく読ませてもらってます!おまけと言っても面白い話で、ありがとうございます。これからも応援しています!! (2022年12月15日 19時) (レス) @page28 id: ae6b64ffe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おいぬ | 作成日時:2022年8月31日 20時