Hug Ⅱ (ページ2)

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深澤side

照から体温計を受け取って、ぐったりしてる翔太のパジャマのボタンを外す。

深「亮平は何度だった？翔太…しょうたー、お熱測らせてよ」

岩「37.6って微妙なとこ」

亮「っ……たぁい、ぃた、い……」

岩「ん？頭痛い？お薬飲もっか」

ベッドの縁に座っていた照は、今度は頭が痛いと訴える亮平を抱えて救急箱が置いてあるリビングに戻って行った。

深「翔太、ぴぴ終わった？……ん、あれ」

さっき体温計を挟んだはずの脇に何も見当たらなくて、服の中を探すと計測途中のままのが落ちていた。

深「翔太、おねつおねつ……」

リセットしてからもう一度測りなそうとするけど、んっ、と唸って膝から逃げ出そうとしてしまう。

深「……寝てた方が楽？」

亮平みたいに泣いたりはしないけど、くるしいよ、って顔に書いてある。

深「寝てよっか？そうする？」

自分の毛布をずるずる引き寄せ、苦しそうな表情でそこに顔を埋めた。

深「ん、分かった分かった。お熱は病院で測ろう」

楽な姿勢に寝かせてお腹をとんとんしていると、お手上げです！と言いたげな照の声が聞こえてきた。

照「ふっかダメだぁ、この薬12歳からだった〜……」