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『おはようございます』
「おはようございます」
出勤して、自分のデスクに座る。
今日やるべき仕事を確認していると、隣のデスクの目黒蓮こと、めめが話しかけてきた。
「Aさ、昨日、康二家に来てたでしょ、」
『うん』
「康二と全く同じ匂いするから気をつけろよ」
『… うん、』
「ふはっ！分かりやす(笑)」
ばか！とめめに一言放ち、改めて仕事に取り掛かる。
めめは康ちゃんを通じて仲良くなった。
かっこいいし、背高いし、できる！感じがして初めは話しにくかったけど、
喋ってみたらめめは意外にもアホちゃんだった。
それなのに、
私が康ちゃんに対する気持ちにはすぐ気付いて
色々とアドバイスをしてくれる。
真面目で、熱くて、乙女心も分かってて…
モテる男、目黒である。
「Aも、厄介な康二を好きになるなんてな」
『仕事をしますよ、目黒くん』
めめと話しているデスクの向こうの方で、
可愛い女性社員と楽しそうに笑ってる康ちゃんがいる。
… あー、もう、ほんと人たらしなんだから。
私に対する態度も、別に特別って感じじゃない。
みんなにそんな感じで接するのが康ちゃんなんだ。
なんならめめとか男の人にもそんな感じ。
「ねぇ、嫉妬しないの、A」
『ちょっ、めめ、！』
「ふはっ、可愛い(笑)」
… めめもめめでなんか私で遊んでるように感じるけど。
その感じが“ 別に嫌じゃない ”っていう私も問題アリなんだと思う。
「今日一緒に飯行こうな」
『わかった』
めめと、康ちゃんと一緒に過ごすランチまで頑張る。
… 女性社員とキャッキャしてる康ちゃんのことは一旦忘れて仕事を頑張る。
そう決めてパソコンの電源をつけた。
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作者名：うめ | 作成日時：2022年7月22日 7時
