Episode10.正しき心 ページ10
「と、いうことなので、お爺ちゃんお婆ちゃん!詐欺には十分気をつけてください!詐欺かも、と思ったらすぐに警察にお電話してくださいね」
今日は土曜日。
快晴で、私の1日署長をまるで祝ってくれているかの様な雲ひとつない空だった。
公民館でのプチ講義も終わり、米花町を練り歩く準備をする。
久しぶりの警察服に袖を通し、少し気恥ずかしい。
お年寄りからは褒められているので悪い気分はしないけど。
「(人1)さん、お疲れ様です」
今回、総務課から女性職員が私のマネージャーになった。
私より2つ程下だが、しっかりしていて頼り甲斐がある。
私は町の人たちに配るパンフレットを持ち、道を歩く。
「あらぁ、可愛らしい署長さんだねぇ」
「ありがとうございます。詐欺には気をつけてくださいね、これパンフレットです」
歩くこと30分程でお腹の虫が鳴る。
「そろそろ休憩しましょう。カフェにでも寄りますか」
「はい!寄ります!もうお腹が空いて…」
マネージャーさんの言葉に私は辺りを見渡し、カフェを探す。
看板が出ているカフェを見つけ、そこに歩く。
「ポアロ…ここにしましょう!」
お腹が空いていたので、とりあえず何か食べたい一心でカフェのドアを開ける。
お店の中に漂うコーヒーの優しい匂いが私の疲れを癒す。
が、お店の中のお客様がびっくりした様子でこちらを見る。
「皆様、こんにちは。1日署長を務めさせていただいております、警察庁落し物課の(人1)Aです」
私が挨拶をすると、お客様が今年もそんな時期か〜と雰囲気が和んだので店員さんを待っていると
「いらっしゃいませ。1日署長お疲れ様です。2名様ですね、こちらへ」
笑顔が素敵な優しい女性店員さんが案内してくれた場所に座る。
メニュー表を見ると、ハムサンドやスパゲティ、更にデザートまで豊富に揃えられていた。
女性店員さんを呼び、注文を済ませると突然、店の入り口から悲鳴が聞こえ
「お前ら!騒ぐんじゃねぇぞ!」
そう言って拳銃の発砲音が鳴り響いた。
その音に客がパニックになって悲鳴を上げている。
上の壁に取り付けられているテレビを見ると、銀行強盗が現在、米花町を逃走中と放送していた。
Gin Buck
柑橘系の爽やかな味わいとジンジャーエールのピリッとスパイシーな味わいが際立つカクテル
意味は(正しき心)
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柊(プロフ) - 小説読みました!!! 面白かったです!更新頑張ってください!! (2019年4月5日 22時) (レス) id: 9cb1ed3aee (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - はじめまして!前作も読ませていただいていました!こちらのお話も素敵で大好きです!今後どうなっていくのか楽しみです。これからも応援しています♪ (2019年1月31日 12時) (レス) id: 43ab538aea (このIDを非表示/違反報告)
恋魔法ちゃん(プロフ) - RURUさん» コメントありがとうございます(*´-`)前作同様、応援してくださり大変感謝しております。 (2019年1月12日 14時) (レス) id: f14e05799e (このIDを非表示/違反報告)
RURU(プロフ) - 前回の小説も読ませてもらいました!今回の作品もとても楽しみに待ってました!!これからも頑張って下さい! (2019年1月6日 14時) (レス) id: b7492cc28b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:恋魔法ちゃん | 作成日時:2019年1月5日 10時