Episode07.夢見る少女 ページ7
「おい!東!なぁんでここにいるのがバカ東で、零君がいないんだよぉ」
「A、酔いすぎだぞ。しかも零君って誰だよ。そんな顔してたら嫁の貰い手がねぇぞ」
飲み会がとある居酒屋で行われ、私は開始早々酔っ払い、東に絡んでいた。
「東と同じで顔がいいの。でも東みたいに私をいじったりして来ない紳士的な人」
「おうおう、惚気てんな」
東は私の前のサラダを取り分けてくれて、私はそれを黙々と食べていた。
頭がクラクラして気分がいい。
「ん、このサラダ美味しい」
「俺がよそったからからだろ」
「東…あんた恋人いないの?」
私は東を枝豆を食べながら見る。
その枝豆が思ったよりも美味しくて、次の枝豆を取る。
「いねぇよ」
「なら好きな人は?」
「いる」
「え、誰々」
返ってくると思っていなかった言葉が返ってきて、興味を示す。
「内緒に決まってんだろ」
私はチューハイのお代わりを頼み、同期の女の子達と話す。
でも、早く零君に会いたいなって思ってしまう。
甘い、パイナップルのチューハイが私の脳に侵入して、一層その思いを消す手伝いをしてくれる。
「おい、A、飲み過ぎ」
「…気持ち悪い…」
飲み会も終盤に差し掛かり、一芸を見せる上司達が楽しそうに盛り上がっている中、東の肩を借り、トイレに連れて行ってもらった。
居酒屋を出ると、二次会に誘われたが私は断った。
タクシー止めようかな、とバス停の椅子に座ってウトウトしていると
「A」
そう名前を呼ばれ、顔を上げる。
「零君…」
「おい、俺は零君じゃねぇよ」
私は目を閉じた。
東 晶馬は、眠っているAの頰を撫でた。
寝息を立てるAに東 晶馬は顔を近づけ、唇を塞ごうとする。
「そこからどうするつもりだ」
東 晶馬はその言葉の方向へ振り向くと、そこには降谷 零が立っていた。
そしてAに近づき、Aを抱いて東 晶馬の横を通り歩く。
「あんたが零君?」
「…そうですけど、何か?」
降谷 零はAの寝顔を見てから東 晶馬を見る。
「Aにあんまりちょっかいをかけないでほしいんだ」
「なら…Aを幸せにしてやってください」
「それは僕とAの問題だ」
そう言って車に戻り、寝ているAを後部座席に寝かせ、夜の道を走る。
私はまた、昔の心地いい夢を見ていた。
Cinderella
オレンジ、レモン、パイナップルがミックス、パイナップルの香りが印象的でやや酸味のあるすっきりとした味わい
意味は(夢見る少女)
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柊(プロフ) - 小説読みました!!! 面白かったです!更新頑張ってください!! (2019年4月5日 22時) (レス) id: 9cb1ed3aee (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - はじめまして!前作も読ませていただいていました!こちらのお話も素敵で大好きです!今後どうなっていくのか楽しみです。これからも応援しています♪ (2019年1月31日 12時) (レス) id: 43ab538aea (このIDを非表示/違反報告)
恋魔法ちゃん(プロフ) - RURUさん» コメントありがとうございます(*´-`)前作同様、応援してくださり大変感謝しております。 (2019年1月12日 14時) (レス) id: f14e05799e (このIDを非表示/違反報告)
RURU(プロフ) - 前回の小説も読ませてもらいました!今回の作品もとても楽しみに待ってました!!これからも頑張って下さい! (2019年1月6日 14時) (レス) id: b7492cc28b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:恋魔法ちゃん | 作成日時:2019年1月5日 10時