Episode16.もっと貪欲に ページ16
「おい、A、元気ないな?どうした」
東に話しかけられ、私はその言葉に答える気になれなくて自販機に飲み物を買いに行く。
夢原さんと番号を交換し、連絡を取っている。
とりあえず明日の夜にご飯を食べる約束。
夢原さんとお見合いをした以降、零君とは会っていないし電話もしていない。
「はぁ…憂鬱とはまさにこの事…」
零君不足でもあるし、会いに行ってみよう。
確か、ポアロにいるんだよね。
「浮気チェックも兼ねて行ってみよう!」
私は5時になり、急いで着替えてタクシーに乗ってポアロに向かった。
中に彼がエプロン姿でお客と話している。
かっこいい…なにあの店員さん…
私なら毎日でも通う…
「あぁ〜今日も安室さんかっこよかったぁ」
ポアロから出てきた女子高校生が零君らしき人の話をしていたので付いていく。
「でも安室さんには梓さんがいるからねぇ」
梓…この前、零君が家に来た時に言っていた名前。
あの女性店員さんの名前だ。
「付き合ってるんじゃない」
「それ本当?!」
思わず女子高校生に声をかけ、かけられた方がびっくりしていた。
「あの2人が付き合ってるって話本当?」
「付き合ってると思うよ。安室さんたまにいないけど、出勤中は梓さんと2人で仲よさそうに仕事してるし、よく喋ってるの見るし…あ、この前はゲームも一緒にしてた!」
「へ、へぇ…」
ま、まぁ。ゲームくらいは私も小学生の時に零君としたことあるし…
「それにそれに、この前は一緒にスーパーに出かけてたしね」
「え?!」
「ポアロの買い出しでよくスーパーにいるよ。夫婦みたいで楽しそう」
私のHPはもう0に近い…
私、スーパーに零君と2人で行ったことなんてない…
「…ありがとう…」
女子高校生に情報提供を感謝し、ポアロの前のガラスから零君を見た。
彼女達の言う通り、零君は女性店員さんと楽しそうに話している。
私はドッと疲れが襲い帰ろうとしたその時、チャリン、と鈴が鳴る音がして、後ろを振り返ると零君が出てくる。
そのまま手を引かれ、裏路地に来たが、零君は怒っている様子で私を見た。
Rum and Cola
ラムとコーラを混ぜるだけの簡単カクテル
意味は(もっと貪欲に)
Episode17.今、君を想う→←Episode15.優しい慰め
145人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柊(プロフ) - 小説読みました!!! 面白かったです!更新頑張ってください!! (2019年4月5日 22時) (レス) id: 9cb1ed3aee (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - はじめまして!前作も読ませていただいていました!こちらのお話も素敵で大好きです!今後どうなっていくのか楽しみです。これからも応援しています♪ (2019年1月31日 12時) (レス) id: 43ab538aea (このIDを非表示/違反報告)
恋魔法ちゃん(プロフ) - RURUさん» コメントありがとうございます(*´-`)前作同様、応援してくださり大変感謝しております。 (2019年1月12日 14時) (レス) id: f14e05799e (このIDを非表示/違反報告)
RURU(プロフ) - 前回の小説も読ませてもらいました!今回の作品もとても楽しみに待ってました!!これからも頑張って下さい! (2019年1月6日 14時) (レス) id: b7492cc28b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:恋魔法ちゃん | 作成日時:2019年1月5日 10時