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Episode14.心はいつも君と ページ14

きちんとした服を着て、両親と一緒に相手をホテルのロビーで待つ。
零君が私をいつまでも振り向いてくれないのは良い、でもお見合いを許して幸せになって欲しいなんて、私の気持ちを知ってるくせに許せなくて。

ヤケになって来てしまったけど、後悔している。

「…帰りたい」
「お、いらっしゃったぞ」

私が呟いた時、両親が立ち上がり頭を下げる。
私もそれにつられて頭を下げ、相手の顔を確認した。

とても優しそうな眼鏡をかけた彼。

「夢原 誠也(ユメハラ セイヤ)と言います」
「(人1)Aです」

私と夢原さんは再びお辞儀をする。
そのままレストランに行き、食事をしながら談笑を始める両親。

「Aさん、少し歩きませんか」

そう言われ、このホテルの庭園を2人で歩いた。

「警察庁に勤務とは尊敬します」
「いえ…落し物課ですから」
「僕実は、落し物課にお世話になったことがありまして。後に会議があったのですが迅速な対応のおかげで間に合いました」

夢原さんは私の歩調に合わせ、私のテンポについてきてくれる。
すごく居心地がいい人だと思った。
この人と結婚したらきっと、幸せな家庭が築けるんだと思う。

「夢原さん、ごめんなさい。今回の件、なかったことにしていただけませんか」

私は夢原さんに頭を下げる。

「幼馴染ですか?」

その言葉に私は顔を上げる。

「実は、Aさんのお父様から、Aさんは幼馴染に想いを寄せているから縁談は難しい、と言われていました」

彼はでも、と続け、

「僕はそれでも構わないと言いました。なので、破談にはせず、まずは2人でお食事にでもいきませんか」

紳士的で社交的、零君と似たところを感じた。
私はそれでも構わないという彼に、どうしてなのかきく。

「一目見て、ピンと来なければ破談にしようと思っていました。でもAさんを見て、貴女を幸せにしたいと心から思ったからですよ」

私に幸せをくれる夢原さんと、私が幸せを欲しいと思っている零君。

「わかりました…お食事に行きましょう」

零君、本当にこれでいいのかな…






Bucks Fizz
オレンジジュースをシャンパンで割るロングドリンクのカクテル
意味は(心はいつも君と)

Episode15.優しい慰め→←Episode13.振り向いてください



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設定タグ:安室透 , 降谷零 , 名探偵コナン   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 小説読みました!!! 面白かったです!更新頑張ってください!! (2019年4月5日 22時) (レス) id: 9cb1ed3aee (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - はじめまして!前作も読ませていただいていました!こちらのお話も素敵で大好きです!今後どうなっていくのか楽しみです。これからも応援しています♪ (2019年1月31日 12時) (レス) id: 43ab538aea (このIDを非表示/違反報告)
恋魔法ちゃん(プロフ) - RURUさん» コメントありがとうございます(*´-`)前作同様、応援してくださり大変感謝しております。 (2019年1月12日 14時) (レス) id: f14e05799e (このIDを非表示/違反報告)
RURU(プロフ) - 前回の小説も読ませてもらいました!今回の作品もとても楽しみに待ってました!!これからも頑張って下さい! (2019年1月6日 14時) (レス) id: b7492cc28b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:恋魔法ちゃん | 作成日時:2019年1月5日 10時

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