Episode01.初恋 ページ1
「れーいくん！また喧嘩したの？」
「だってあいつらが悪いんだよ」
いつも喧嘩をして傷を作る零君。
そんな零君が、危なっかしかった。
「おい！A、エレーナ先生に余計なこと言うなよ」
「わかってるよ」
私と零君はエレーナ先生のいる診療所に行って、零君がいつも手当てしてもらっている所を私は見ていた。
零君が嬉しそうにエレーナ先生と話す姿は幼い私ながらに嫉妬する。
帰り道、零君に聞いて見た。
「ねぇ、零君ってエレーナ先生のこと、好きなの？」
「は？！そんなんじゃねぇ！」
「顔赤くなってるよ」
そうだ。
零君はエレーナ先生が好きなんだ。
私が零君を好きなように、零君も、エレーナ先生が好き。
「お、おい何泣いてるんだよ」
「…れ、れいくんが悪いんだよ…」
そんな私を零君は頭を撫でて、それから恥ずかしそうに横を向いて
「Aは泣き虫だから、俺がそばにいてやるよ」
「…でも零君、いつも喧嘩負けてるじゃん」
「大人になったら強くなるんだよ！だからもう泣くな」
私は袖で涙を拭き、零君と手を繋いで家に帰った。
ピピピピ…
夢の中にまだいたくて、必死に目覚ましを止めようと手を動かすけど全然止まらなくて、寝返りを打ったら宙に一瞬浮いて引力に誘われるかのように落ちた。
「いったぁ…折角、零君の夢だったのに…」
子どもの頃の夢を見た。
私は棚の鏡の前に行き、着替える。
その棚の上には写真には警察学校までの零君と私の写真が並べられていた。
身支度が終わり下の階に行くと、お母さんがキッチンに、お父さんが新聞を読みながらパンをかじっている。
「おはよう、Aちゃん」
ニコニコしながら私の席に朝食を並べてくれるお母さん。
「A、今日は車で出勤するから送っていくよ」
ニコニコしながら私にそう言うお父さん。
「おはよう、お父さんお母さん」
母は専業主婦で、父は警察庁警備局の所長で公安警察のお偉い人。
席に着きご飯を食べ始めた。
「行ってきます！」
お父さんの車に乗り込み、警察庁の地下駐車場まで送ってもらった。
課は違うけど、私も一応警察庁で働いている。
私は自分の課の前に既に誰かがいるのを見て、声をかけた。
「おはようございます。落し物課にご用ですか？」
そう、私は警察庁落し物課所属です！
Campari and Orange
カンパリのほろ苦い甘さと、オレンジジュースのフルーティな酸味の相性が抜群のカクテル
そんなカクテルは(初恋)の意味を持っている。
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柊(プロフ) - 小説読みました！！！ 面白かったです！更新頑張ってください！！ (2019年4月5日 22時) (
レス) id: 9cb1ed3aee (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - はじめまして！前作も読ませていただいていました！こちらのお話も素敵で大好きです！今後どうなっていくのか楽しみです。これからも応援しています♪ (2019年1月31日 12時) (レス) id: 43ab538aea (このIDを非表示/違反報告)
恋魔法ちゃん(プロフ) - RURUさん» コメントありがとうございます(*´-`)前作同様、応援してくださり大変感謝しております。 (2019年1月12日 14時) (レス) id: f14e05799e (このIDを非表示/違反報告)
RURU(プロフ) - 前回の小説も読ませてもらいました！今回の作品もとても楽しみに待ってました！！これからも頑張って下さい！ (2019年1月6日 14時) (レス) id: b7492cc28b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋魔法ちゃん | 作成日時：2019年1月5日 10時
