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Episode51.LILY OF THE VALLEY ページ1

「A、今日は早めに帰れそうなんだ」
「なら、また帰るときに連絡下さい。お風呂沸かしておきます」

私が彼の真実を知ってから3ヶ月が経った。
あれから、彼は私と一緒に住むことを決め、今は半同棲の状態。
彼の実家には今まで行ったことがなかったから犬がいるのも初めて知った。

「ハロちゃん!ご飯置いておくね!会社行ってくるね」

帰ってきたら散歩をする約束をして、彼が出た後すぐに家を出て会社に向かう。
彼の愛車がマンションの前には停まっていて、送って行ってくれるそうだ。

「スーツ姿、似合ってますね。零君」
「からかわないでくれ」

降谷零は私の頭に手を置いて、折角整えた髪を不器用に撫でた。
降谷零、彼は公安警察。

安室さんから降谷零になった彼。

「ありがとうございました。いってらっしゃい」

今日はポアロに出勤ではなく、公安で仕事があるらしくそのまま警察庁に向かうらしい。
どうか零君が今日も無事で帰ってきますように。

お昼前には取引先の会社の会議に出席し、近くの公園でお弁当を食べようとして袋を開けると

「あ!」

零君の青いお弁当箱が入ってあった。
ということは、彼のお弁当袋には私のお弁当箱が入っているということだ。
急いで携帯の電源を入れると丁度、零君から電話がかかってきた。

「零君!お弁当ですか?」
「あぁ。でも今忙しくて取りにいけそうもないんだ」
「…なら私が届けます。今、近くにいるんです」

取引先の会社が警察庁の近くだったので都合がいい。

「なら、僕の部下に弁当を交換させるよ。受付には話を通しておく」

零君は今、仕事中で警察庁にはいないらしい。
何人もの部下を従える降谷零は公安警察の中でも偉い人なんだと推測している。
取り敢えず、お弁当を片手に警察庁に向かった。

「あの…すみません。警備企画課は…」
「あぁ、話は聞いています。ここから____」

警備企画課までの道を案内してくれ、その通りに行く。
警備企画課の扉を開けると一瞬で空気が静まりかえり、やがて私の元へ何人もの男性が近寄る。

「へぇ、君が降谷さんの恋人?」
「降谷さんと付き合うとか大変じゃないです?」
「家ではどんな人なんですか?」

彼についての質問がどんどんと溢れ出て止まらない。
困っていると後ろから

「僕の恋人を困らせるなよ」
「零君…」


そこには零君が立っていた。







LILY OF THE VALLEY/スズラン(花言葉は再び訪れる幸せ)

Episode52.POPPY→



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設定タグ:降谷零 , 安室透 , 名探偵コナン   
作品ジャンル:アニメ
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恋魔法ちゃん(プロフ) - red cherryさん» ありがとうございます。次作も必ず、面白い作品となるよう善処致します! (2019年1月12日 14時) (レス) id: f14e05799e (このIDを非表示/違反報告)
恋魔法ちゃん(プロフ) - ゆいさん» コメントありがとうございます(^ ^)何度も読み返したい、と思ってくださる作品を創り上げられたことを大変うれしく思います。 (2019年1月12日 14時) (レス) id: f14e05799e (このIDを非表示/違反報告)
red cherry(プロフ) - 完結おめでとうございます!この作品とても好きでした!次作もおもしろそうなので楽しみです (2019年1月7日 23時) (レス) id: 99383d6c30 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 完結おめでとうございます!最後までハラハラドキドキで。結末もえぇ、生きてたん?!みたいに驚かずを得ませんでした笑本当に最高でした!何回も読み返しますねw (2019年1月7日 2時) (レス) id: 11877b3e5f (このIDを非表示/違反報告)
恋魔法ちゃん(プロフ) - キリさん» コメントありがとうございます(^ ^)長らくご愛読いただき、本当にありがとうございます。コメントのお言葉が本当に嬉しくて嬉しくて、とても励みになります(*´-`)これからも贔屓によろしくお願いします。 (2019年1月6日 23時) (レス) id: f14e05799e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:恋魔法ちゃん | 作成日時:2018年12月3日 22時

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