Episode06.TWINKLE WORLD ページ6
「Aさん、大丈夫ですか？」
呆然と佇む私は一瞬にして気が抜けて、後ろに倒れる。
それを沖矢さんが抱えてくれその場に座らせてくれた。
「安室さん…」
そう呟いた。
会いたい、あなたの顔が見たい。
何故、ここに安室さんがいないのか分からなかった。
「安室…」
沖矢さんが安室さんの名前を繰り返す。
ポアロで働いている彼ですか？と尋ねられ私は頷く。
沖矢さんが口を開けるとパトカーと救急車が止まった。
「負傷者は？！」
警察の人がこちらに寄ってきて、沖矢さんは私の事情を説明してくれていた。
沖矢さんによって気絶した男性が警察の人によって連れられていく。
ポアロで働いている梓さんが駆け寄ってくる。
「Aさん大丈夫ですか？！」
「はい、大丈夫です。お騒がせしてごめんなさい」
「でも血が…安室さんに連絡しましたか？」
「いえ、梓さん、安室さんには連絡しないでください」
梓さんはわかりましたと頷き、私は救急車に乗り込む。
救急車で運ばれる程の容体でもなかったが警察の指示だったので仕方がなかった。
事情聴取のために沖矢さんが警察の人と一緒に行く姿をみて私は謝ると
気にしないでくださいと笑う。
沖矢さんは私の頭を撫でた。
怖かったですね、と言われ泣きたくなる気持ちを必死に抑える。
安室さん以外の男の人の前で泣くわけにはいかなかった。
ありがとうございます、とお礼を言い救急車のドアが閉められ走り出す。
警察の事情聴取も病院で取り行われ、病院から出たのは10時過ぎ。
「送ります」
警察の人がパトカーのドアを開けてくれる。
風が吹いて、パトカーが止まっている車の向こうに白のRX-7が止まっていた。
そしてその車にもたれかかっていたのは紛れもなく彼。
「いえ。迎えがきたみたいです」
頭を下げ、挨拶をし彼の元へ駆け寄る。
どうしてこんな所にいるんだろう、思いもしないサプライズに口元が緩む。
「安室さん、どうしたんですか？」
と聞くと、力強い力で抱きしめられ安室さんの胸の中に収まった。
彼の心臓の音がいつもより速いのがわかる。
「A」
「はい」
「A…」
「どうしたんですか、安室さん」
名前を呼ぶ彼は少し震えていてこんな弱々しい安室さんを見るのは初めてだった。
安室さんの匂い、幻じゃない。
私の世界は一瞬でキラキラした世界に変わった。
「安室さん、大好きです」
だから、そんな顔をしないでください。
TWINKLE WORLD(一瞬にして世界を変える君)
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恋魔法ちゃん(プロフ) - 明里香さん» 返信が遅くなり申し訳ありません。ご指摘のコメントありがとうございます。今更ですが、訂正させていただきます。ありがとうございました(*´-`) (2019年1月6日 23時) (
レス) id: f14e05799e (このIDを非表示/違反報告)
恋魔法ちゃん(プロフ) - 空さん» 返信が遅くなり申し訳ありません。コメントありがとうございます。続編も楽しんでいただけていましたら嬉しい限りです(*´-`) (2019年1月6日 23時) (レス) id: f14e05799e (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 42話に誤字がありました。「火事じゃないら」ではなく、「火事じゃないから」です。 (2018年12月16日 11時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 9話に誤字がありました。「皆んな」ではなく、「皆」です。 (2018年12月16日 11時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
空 - 続編おめでとうございます！これからも楽しみにしてます！ (2018年12月3日 22時) (レス) id: 040b745b0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋魔法ちゃん | 作成日時：2018年11月3日 20時
