Episode50.TOWARDS TOMORROW ページ50
私は避難しているところからただ無事を願った。
子ども達がいるのかが定かではなかったため、自分はくまなく周りを探す。
黒いヘリコプターが銃を撃っているのがわかる。
彼はあそこで戦っていた。
彼の仕事はそう言う仕事なんだ。
命がけの仕事。
「安室さん、お願い…無事でいて」
神に祈るしかなかった。
今まで彼の帰りを気楽に待っていた自分を悔やんだ。
♢
電話が鳴り、安室さんからだった。
呼び出された場所に行くと、ボロボロの彼が私を抱きしめる。
彼が生きている実感、幸せだ。
「A、今まで嘘をついてすまない」
「安室さん、お疲れ様でした」
私のところに帰ってきてくれてありがとう。
「…安室さん呼びはやめてほしいな」
「なら…降谷さん?」
「それもちょっと…部下からそう呼ばれているからね」
「零君…で、どうですか?」
自分から選択権を無くしたくせに、彼は照れていた。
「零君、これからも傍にいていいですか?」
「僕にはAが必要なんだ」
「知ってます」
私は笑って、彼に唇を重ねた。
今、初めて彼とキスをする。
彼の本当の名前、本当の姿の降谷零。
私はやっと彼に会えた。
「ただ、零君!無茶しすぎです!ちゃんと説明してくださいね」
私が怒ると彼は嬉しそうにわかったと言った。
本当は自分が公安であることも言ってはいけないらしい。
ただ、と彼は続けた。
「全部が終わったら、一緒になろう」
それは…
「プロポーズ…?」
「行こうか」
彼は私に手を差し伸べた。
彼の手はいつも冷たい。
でも、その手が心地よくて大好きだ。
「はい」
私はこれからも彼とずっと一緒にいる。
どんなに悲しくても不安でも、貴方と出会ったことに後悔はしない。
TOWARDS TOMORROW(明日に向かって)
SPARKLING LOVER 編 END
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恋魔法ちゃん(プロフ) - 明里香さん» 返信が遅くなり申し訳ありません。ご指摘のコメントありがとうございます。今更ですが、訂正させていただきます。ありがとうございました(*´-`) (2019年1月6日 23時) (レス) id: f14e05799e (このIDを非表示/違反報告)
恋魔法ちゃん(プロフ) - 空さん» 返信が遅くなり申し訳ありません。コメントありがとうございます。続編も楽しんでいただけていましたら嬉しい限りです(*´-`) (2019年1月6日 23時) (レス) id: f14e05799e (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 42話に誤字がありました。「火事じゃないら」ではなく、「火事じゃないから」です。 (2018年12月16日 11時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 9話に誤字がありました。「皆んな」ではなく、「皆」です。 (2018年12月16日 11時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
空 - 続編おめでとうございます!これからも楽しみにしてます! (2018年12月3日 22時) (レス) id: 040b745b0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:恋魔法ちゃん | 作成日時:2018年11月3日 20時