検索窓
今日:19 hit、昨日:52 hit、合計:291,145 hit

Episode50.TOWARDS TOMORROW ページ50

私は避難しているところからただ無事を願った。
子ども達がいるのかが定かではなかったため、自分はくまなく周りを探す。
黒いヘリコプターが銃を撃っているのがわかる。

彼はあそこで戦っていた。
彼の仕事はそう言う仕事なんだ。
命がけの仕事。

「安室さん、お願い…無事でいて」

神に祈るしかなかった。
今まで彼の帰りを気楽に待っていた自分を悔やんだ。





電話が鳴り、安室さんからだった。
呼び出された場所に行くと、ボロボロの彼が私を抱きしめる。
彼が生きている実感、幸せだ。

「A、今まで嘘をついてすまない」
「安室さん、お疲れ様でした」

私のところに帰ってきてくれてありがとう。

「…安室さん呼びはやめてほしいな」
「なら…降谷さん?」
「それもちょっと…部下からそう呼ばれているからね」
「零君…で、どうですか?」

自分から選択権を無くしたくせに、彼は照れていた。

「零君、これからも傍にいていいですか?」
「僕にはAが必要なんだ」
「知ってます」

私は笑って、彼に唇を重ねた。
今、初めて彼とキスをする。

彼の本当の名前、本当の姿の降谷零。
私はやっと彼に会えた。

「ただ、零君!無茶しすぎです!ちゃんと説明してくださいね」

私が怒ると彼は嬉しそうにわかったと言った。
本当は自分が公安であることも言ってはいけないらしい。
ただ、と彼は続けた。

「全部が終わったら、一緒になろう」

それは…

「プロポーズ…?」
「行こうか」

彼は私に手を差し伸べた。
彼の手はいつも冷たい。
でも、その手が心地よくて大好きだ。

「はい」

私はこれからも彼とずっと一緒にいる。
どんなに悲しくても不安でも、貴方と出会ったことに後悔はしない。






TOWARDS TOMORROW(明日に向かって)

SPARKLING LOVER 編 END

この小説の続きへ→←Episode49.THE TRUTH



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (144 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
505人がお気に入り
設定タグ:降谷零 , 安室透 , 名探偵コナン   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

恋魔法ちゃん(プロフ) - 明里香さん» 返信が遅くなり申し訳ありません。ご指摘のコメントありがとうございます。今更ですが、訂正させていただきます。ありがとうございました(*´-`) (2019年1月6日 23時) (レス) id: f14e05799e (このIDを非表示/違反報告)
恋魔法ちゃん(プロフ) - 空さん» 返信が遅くなり申し訳ありません。コメントありがとうございます。続編も楽しんでいただけていましたら嬉しい限りです(*´-`) (2019年1月6日 23時) (レス) id: f14e05799e (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 42話に誤字がありました。「火事じゃないら」ではなく、「火事じゃないから」です。 (2018年12月16日 11時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 9話に誤字がありました。「皆んな」ではなく、「皆」です。 (2018年12月16日 11時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
- 続編おめでとうございます!これからも楽しみにしてます! (2018年12月3日 22時) (レス) id: 040b745b0a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:恋魔法ちゃん | 作成日時:2018年11月3日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。