【降谷 零】TIME OUTSIDE SERVICE【名探偵コナン】

Episode40.WELCOME TO OUR BEGINNING ページ40

MATE OF FATE 編

「安室さん、ご馳走さまでした」

安室さんと付き合って2ヶ月程が経った。
ポアロで昼食を食べるのが日課になっていて、仕事を頑張れる理由でもある。
ただ付き合ってみて１つわかったことは彼との時間があまりないと言うこと。
付き合う前、彼は普通のカップルのようにデートができないと言っていた。
正にその通りで少し寂しい。

「ねぇ、貴女」

会社に戻る途中、日傘を差してサングラスをかけた綺麗な女の外国人が私に話しかけた。

「は、はい」

道にでも迷ったのかな、と思っていると

「彼とはどういう関係かしら？」

彼、そう言って女の人はポアロを見つめた。
安室さんのことだろうか。

「安室さんですか？」
「えぇ」
「…付き合ってます」

そう言うと、女の人は声に出して笑った。
失礼な人だな、と思いながら頭を下げ会社に入ろうとすると

「彼によろしく」

彼女はそれだけ言って人混みに消えて行く。
私はその後ろ姿が見えなくなるまで見つめて、会社に入った。

「Aちゃん！いいところに！」

会社に入ると朝霧先輩が私の元へ駆け寄ってくる。

「これ！あげる！」
「…ベルツリー急行？」

私に渡して来たのはベルツリー急行の乗車チケットとパスリング。

「実は私、かなりのミステリーオタクでね。でもそれいけなくなっちゃって、あげる！
Aちゃんの彼氏、探偵もしてるんでしょ？Aちゃんも探偵して来なよ〜」

なんでも電車の中でミステリーを解くというイベントもあるようで随分と盛り沢山な列車。

「1人でも大丈夫でしょうか…」
「全然！ミステリーオタクなんて1人が多いよ〜」

断りきれず結局貰うことになった。







WELCOME TO OUR BEGINNING (ようこそ、私たちの本当の始まりへ)



*補充部分*
設定としては主人公→25歳 安室透→29歳。
出会い(ONCE UPON A TIME 編)が主人公22,付き合ったのが23。
MATE OF FATE編は23歳〜24歳の時のお話です。

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