Episode04.HARD TO BELIEVE ページ4
やっぱり安室さんからの応答はなかった。
此処から離れた場所にもう一軒コンビニがある、それまでについて来る気配があるなら警察を呼ぼう。
コンビニから出て、次のコンビニに足を進める。
と、やはりその男性はこちらに向かってきた。
この道を曲がると阿笠博士と灰原哀ちゃんが住んでいる家があるのを思い出す。
とりあえずそこまで言って助けを求めようか。
「…駄目」
それは博士と哀ちゃんの家がバレてしまう可能性があり危険だった。
やっぱり次のコンビニに行って警察を呼ぼう。
そう思い走ろうとすると、「すみません」と声をかけられた。
振り返ると、背の高い眼鏡をかけた男の人が立っていて、つけてきた男の人とは違うようだ。
「あそこの家の者なんですけど、ここら辺に落し物をしてしまったみたいで」
そう言って指差したのは博士の家の隣の家。
あの家はコナン君の家だった。
私はコナン君の正体を知っている。勿論、哀ちゃんのことも。
確か、コナン君が自分の家に今住んでる人がいるって言ってたっけ…
「沖矢昴さん…?」
確かそんな名前。
「何故僕の名前を?」
「コナン君から聞きました」
「彼と知り合いなんですね。それなら話が早い。僕の家で休んでいきませんか?」
突然そう言われ、拍子抜けたが耳元でコソッと呟かれる。
「後ろの男は知り合いですか?」
沖矢さんは気づいてるみたいだし、誰かに頼りたかったので甘えさせてもらうことに決める。
安室さんが知ったらきっと怒るんだろうけど彼の繋がらない電話の所為にして沖矢さんの家に入れてもらった。
「はぁ…怖かった…」
「後で車で送ります」
「あの、ありがとうございました。AAと言います」
自己紹介が遅れ、頭を下げた。
沖矢さんはホットミルクを入れてくれて部屋に甘い匂いが漂い、
先ほどの恐怖心は薄れる。
「先程の男性は知り合いか何か?」
「いえ…知らない人です。会社から出た後、ずっとつけられてるみたいで」
「それは困りましたね。警察に相談した方がいいと思います」
「そうですね…明日、相談してみます」
沖矢さんはどことなく安室さんに似ていて、不意に彼を思い出す。
ホットミルクを飲んで体が温まるのに、心は冷たかった。
HARD TO BELIEVE(背きたい現実。守ってもらったのは彼じゃなく他の男性)
Episode05.WHO IS HERO→←Episode03.DANGEROUS SPICES
505人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
【降谷零】今欲しいのは元彼を忘れる方法です 2【恋愛始めます】
【降谷 零】TIME OUTSIDE SERVICE 2【名探偵コナン】
もっと見る
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
恋魔法ちゃん(プロフ) - 明里香さん» 返信が遅くなり申し訳ありません。ご指摘のコメントありがとうございます。今更ですが、訂正させていただきます。ありがとうございました(*´-`) (2019年1月6日 23時) (レス) id: f14e05799e (このIDを非表示/違反報告)
恋魔法ちゃん(プロフ) - 空さん» 返信が遅くなり申し訳ありません。コメントありがとうございます。続編も楽しんでいただけていましたら嬉しい限りです(*´-`) (2019年1月6日 23時) (レス) id: f14e05799e (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 42話に誤字がありました。「火事じゃないら」ではなく、「火事じゃないから」です。 (2018年12月16日 11時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 9話に誤字がありました。「皆んな」ではなく、「皆」です。 (2018年12月16日 11時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
空 - 続編おめでとうございます!これからも楽しみにしてます! (2018年12月3日 22時) (レス) id: 040b745b0a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:恋魔法ちゃん | 作成日時:2018年11月3日 20時