Episode24.ANTLION ページ24
会社に入社してから1ヶ月が経った頃、私はある不安感に襲われた。
「えっ？！ストーカー？！」
「梓さん、声大きいです！」
お昼時、ポアロに通い仲良くなった店員の梓さんに悩み事を聞いてもらっていた。
梓さんは周りの人に謝るとまたこちらを向いて真剣な顔で警察に行かないと、と詰め寄る。
「一応、言ってるんですけど対応がすごく適当というか…」
何度も警察には行き、相談をしているのだがあまり力になりそうな感じではない。
そんな話をしていると安室さんが私の前にハムサンドを置いた。
「何の話ですか？」
「安室さん！Aさん、安室さんなら力になってくれるかもしれませんよ！」
そう言って梓さんは安室さんにストーカーのことを話すと安室さんは、それは困りましたね、と考え込んだ。
「大丈夫です！警察にも行きましたし、心配させてしまってごめんなさい」
安室さん手作りのハムサンドを食べると元気が出た。
午後からの仕事も頑張ろう、本当にそう思う。
だから安室さんのサンドイッチは特別。
「仕事終わりにポアロに寄ってください」
ポアロから出て会社に戻ろうと安室さんがそう言った。
とりあえず断る理由もなかったので頷いたが、意図が全くわからない。
でも心は嬉しがっているので素直に喜ぶことにした。
仕事が終わり、会社から出るとパシャリ、というカメラの音が聞こえる。
やっぱりまたいた。
ストーカーとはこの男の人のことで、いつも私をカメラで撮っている気がする。
とりあえずポアロに行こう。安室さんが誘ってくれてよかった。
ポアロの前にはもうCLOSEDの板がぶら下げてあったが、安室さんは私に気づき
手招きをして入ることを許可してくれる。
「お疲れ様です」
私がポアロに入ると安室さんが笑顔で出迎えてくれた。
梓さんがもう上がり、安室さん1人で仕事の後片付けをしているらしい。
「ここに座って待っていてください。着替えてくるので送ります」
「えっ？いいです！悪いですし」
「そんなこと言わずに送られて下さい」
そう言って彼はウインクをした。
狡い人というか、女の人の扱い方を分かっているというか…
静かなポアロを眺めていると、チリンチリン…とドアが開く音がしてそこには
ストーカーの男が立っていた。
心拍数が上がり、声が出せなくなる。
男性は何も言わずに一歩一歩、歩きながら近づいてきた。
ANTLION(ハマると抜け出せない)
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恋魔法ちゃん(プロフ) - 明里香さん» 返信が遅くなり申し訳ありません。ご指摘のコメントありがとうございます。今更ですが、訂正させていただきます。ありがとうございました(*´-`) (2019年1月6日 23時) (
レス) id: f14e05799e (このIDを非表示/違反報告)
恋魔法ちゃん(プロフ) - 空さん» 返信が遅くなり申し訳ありません。コメントありがとうございます。続編も楽しんでいただけていましたら嬉しい限りです(*´-`) (2019年1月6日 23時) (レス) id: f14e05799e (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 42話に誤字がありました。「火事じゃないら」ではなく、「火事じゃないから」です。 (2018年12月16日 11時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 9話に誤字がありました。「皆んな」ではなく、「皆」です。 (2018年12月16日 11時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
空 - 続編おめでとうございます！これからも楽しみにしてます！ (2018年12月3日 22時) (レス) id: 040b745b0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋魔法ちゃん | 作成日時：2018年11月3日 20時
