Dear.秘密の友達 ページ15
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「で、そのあとどうなったんですか？」
家主が戻ってみれば、突然押しかけてきた友達が、棚の中から無数の手紙を引っ張り出していた
彼は顔を真っ青にして、青年の頭をぽかりと殴る
「ちょ！な、なにするんですか！別に、なかなか帰ってこないから探索してただけで……」
だからと言って勝手に見るのは本当にやめてほしい。
彼はがっくりと肩を落とし、口を開いた。
「……Aからそれ以降手紙は届かなかったよ。だからそれが最後の手紙。」
「ってことは、ほんとに……じさつ……しちゃったんでしょうか？」
「それが分からないんだよな。それが来たの、俺が高校三年の時で、大学受験も迫ってたから、新聞もよく見られなかったから。」
すっかり散らかしてしまった手紙の山を片付けながらそういえば、青年は少し悲しげに瞼を伏せた。
「……死にたいなんて言うなよ、諦めないで生きろよ、か………」
ふと、1枚の便箋に目がいった。
その手紙は、全てが始まった1通目。
「″秘密のお友達へ″か………」
思わず目頭が熱くなる。
彼は未だに信じている。なんらかの奇跡が働いて、彼女が生きていることに。
自嘲気味に笑って、彼は体を起こした。
「そうだ！今日はアスイロさんの新曲が上がるんですよ！どんな曲かたのしみだなぁ…ね、そらるさん！」
「そーだな。でも先に打ち合わせだからな、まふまふ。」
今を生きよう
どこかで俺を見ているはずのAに自慢してやれるくらい、もっともっと有名になろう。
俺は嬉しそうに笑うまふまふに苦笑いを返して、部屋を出た。手紙は、棚の中に入れて。
約束したからな、「聞かせてやる」って。
「まあ、【アイくん】じゃないんだけどさ。」
「何か言いましたか、そらるさん？」
「いや、なんでもない。」
「そうですかー……あっ、これって新作の！？」
「打ち合わせな？」
秘密の、友達に。
書き終わり。
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梅餅(プロフ) - 藍那さん» コメントありがとうごさいます！何でも屋の方にも送っていただいて、本当に嬉しいです！藍那さんも執筆頑張ってください！ (2019年6月13日 18時) (
レス) id: d60510a5f6 (このIDを非表示/違反報告)
藍那(プロフ) - もう、本当に好きです！梅餅さんの作品は１つ１つに心がこもっている！私は、そんなに書けない… (2019年6月13日 8時) (レス) id: 7b2615f08f (このIDを非表示/違反報告)
梅餅(プロフ) - リートさん» コメントありがとうございます！そんなにすごいと言っていただけるほどの作品になっていて良かったです…！ (2019年6月1日 17時) (レス) id: 05b203744f (このIDを非表示/違反報告)
梅餅(プロフ) - まろまろさん» コメントありがとうございます！夢主ちゃんのその後は、なんか宣伝っぽくなりますが、別のお話で分かりますよー笑 (2019年6月1日 17時) (レス) id: 05b203744f (このIDを非表示/違反報告)
リート(プロフ) - あ、アスイロさん……あ、ああああああ！！！なるほど！！！すごい…………。へ、すご。完結おめでとうございます！おもしろかったです！！文才………。 (2019年6月1日 17時) (レス) id: 0a8d7846e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅餅 | 作成日時：2019年5月27日 21時
