笑顔の仮面の裏側に。 (ページ10)

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『私、ひとらんらん様に挨拶してきますね。』

Aはそう言い残すと、走って一瞬のうちに姿をくらましてしまった。
数分走って入口付近に来ると、オスマンと立ち話をしているひとらんがいた。

os「………めうね〜」

ht「うん、そうだよね。」

『っあ。』

話が終わるまで待っていようと、近くで待機していると、気配に気づいたオスマンが声をかけた。

os「Aちゃ〜ん。何しとるん？出て来ぃや。」

『はい。……お初お目にかかりますひとらんらん様。幹部補佐兼第5部隊副隊長にこの度就任する事となりました。トルトゥーラ・Aと申します。』

ht「え、トルトゥーラってあの拷問の？」

『はい。本日もこれから拷問の予定が入っております。……ご挨拶も済んだことですし、拷問してきます。』

会話を切り上げてさっさと拷問室へ向かおうとするAをひとらんか引き止めた。

ht「待って。君の腕を確かめさせて貰ってもいいかな。拷問の様子を見学させてよ。」

『……ほんとに大丈夫でしょうか？』

os「らんらんが行くなら俺も行くわ。」

ht「大丈夫って何？」

『いや……その、ですね……』

Aがとても言いずらそうにしていると、オスマンが気ぃ使わんでもええんやで。と言ったため、言うことにした。

『鬱様などが早々にギブアップして嘔吐したりしていましたが…？』

ht「あー、まじで？まぁ、別に見て見ないと分からないし。」

『…承知致しました。では、こちらへ。』

早足で拷問室へと足を進めると、シャオロンがいた。Aと目が合うと、一目散に走ってきた。

sha「A〜！！これから拷問か？」

『はい。ひとらんらん様、オスマン様もご一緒に。』

sha「ふーん。なら、俺ももっかい見る。」

os「えっ、シャオロン大丈夫なん？」

sha「…おもろかったし。」

シャオロンの面白かった。と言う発言に3人は大分引いているようだった。

『まぁ、拷問が面白いのは否定しませんが。…着いたので始めましょう。』

Aは貼り付けた胡散臭い笑みから狂気的な笑顔に変わった。

『んふふふふふ。さぁ、起きなさい。』

そう言ってAは捕虜に向かって思い切り斧を振り下ろした。

「っあ"ぁ"ぁ"っ！！？？！」

『ねぇ、S国の戦略教えて？』

「なんでだ。」

『んふ。言わなきゃ熱々の鉄に足入れるよ。』

笑顔でAに言われると誰でも恐ろしくて情報を吐く。

「わかった！言う！言うから！」

そして延々と情報を教えられた後、Aは笑った。