笑顔の仮面の裏側に。 (ページ5)

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gr「どうした。」

『はい。第1部隊所属と思われる兵士が総統閣下の事を馬鹿にする発言をしておりました。そして手を出して来たので粛清致しました。』

kn「えっ、第1部隊って俺んとこやんか！」

『勝手な行動を取ってしまい、申し訳ありません。』

グルッペンは少し考えるような素振りを見せた後、ニヤニヤしながら口を開いた。

gr「ほう。そうか。では、ロボロ。夕食を食べたらその一般兵の情報を特定してくれ。」

rbr「やっぱそう来るんか……まぁ、ええよ。任せとけ。」

その会話の後からざわざわとしだし、みんな楽しく食事を始めた。美味しくAが食べていると、コネシマが声を掛けた。

kn「なぁ、A。」

『はい。どうかしましたか？』

kn「いや。うちの隊の奴らがすまん。」

『いえ、私は全然大丈夫ですが、総統閣下を侮辱するような事を今後はさせないようにしていただきたく存じます。』

kn「おぉ、わかった。ホンマにすまん。」

コネシマが心からの謝罪をすると、Aは薄っぺらく、胡散臭い笑みを貼り付けた。

『……食事が終わったので部屋に戻りますね。』

ut「Aちゃん！今夜僕の部屋に来ぉへん？」

『鬱様、何故に？』

ut「いや、別にやましい事はないんやけども、、、ちょっとお話があるねん。」

『……そうですか。ならば21時に伺います。』

Aはそう言うと鬱先生が返事をするよりも前にさっさと食堂から出ていってしまった。

『はぁ、、、なんなんだろ。』

ため息をつきながら部屋まで行くと、Aは電池の切れたロボットのようにベッドに倒れ込んだ。

『あ"〜！！……疲れた。しんど。てか幹部様方怖っ、死んでいいかな。』

どうして初日からこんなに幹部様に絡まれるのか…などと考えていたら、いつの間にか20時56分になっていた。

『あっ、やば……行かなきゃ。』

部屋から出る前に鏡の前に立つA。鏡の前で身だしなみを軽く整え、いつもの笑顔を貼り付けるとよし、と言って部屋を出た。

tn「あ、A。」

『あら、トントン様。こんな時間にどうされましたか？』

tn「いや、ちょっと大先生の部屋に書類を取りに……っと。」

『え、ちょ、、、フラフラじゃないですか。書類なら私今から鬱様のお部屋に伺うのでついでに受け取って来ましょうか？』

tn「いや、別にええよっ……」

『えっ！？』

そう言うとトントンはそのままバタッと倒れてしまった。Aはトントンを抱えるとトントンの部屋まで全力で走った。