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ミセバ様とのご対面。 ページ3

「へえ、転校生来てたんだ。ヨロシクね。でも、きっと私とは関わんない方がいいよ。自分へのダメージが大きくなるから。馬鹿じゃないならそうしなね。」
ムカつく言動。煽っているような手の動かし方。けど……なんか蘇芳と似ている雰囲気がした。

◇◇

蘇芳から色々詰め込まれた昨日。あれが初めての登校とは思えなかった。そんな日の翌日。昨日、蘇芳が帰り際に言っていたことがほんとだとすると今日はミセバ様が来る。どんな性格だろうか。神の授かりもの?だし真面目だったり?なんていうことを考えていたら学校に着いていた。下駄箱で靴と上履きを入れ替え教室に向かう。 あたしも昨日の一日で随分クラスに馴染んだもんで、通りがかる人達に軽く挨拶をしたりされたりしている。つか1学年の人数が少ない。たったの70人だからな。あたしの前の学校は120人近く居たわ。
「おはよー。」
「おはようございます、楓。ミセバ様はまだ来てませんよ。」
「あ、蘇芳。まだ来てないのー?あれ、てか1時間目なんだっけ?え、数学!?まって、教科書あるっけ!?」
「あるんじゃないですか?ほら、ここにある。」
「ぅえ!?あ、ホントだ。よかった〜…。」
「と、いうか楓の一人称って“あたし”なんですね。なんとなく“わたし”だと思ってました。」
「あーなんていうか、小さい頃からこうだったんだよね。でも、先生とかお偉いさんの前では“わたし”だよ〜。」
あのときの母さんは恐かった……。
「おはよーございます。」
「あ、おはようございます、ミセバ様。」
話してる間にミセバ様が来た。というか、昨日話された通りの白髪翠眼。オマケに美形。マジかよ顔面偏差値よこせし。とりま最初は印象良く……
「はじめまして、ミセバ様。昨日転校してきた苧環楓と言います。ミセバ様のことは蘇芳から聞いています。」
よしっ!割とこれは印象いいんでない!?
「へえ、転校生来てたんだ。ヨロシクね。でも、きっと私とは関わんない方がいいよ。自分へのダメージが大きくなるから。馬鹿じゃないならそうしなね。」
ムカつく言動。煽っているような手の動かし方。けど……なんか、蘇芳と似ている雰囲気がした。
「ミセバ様、初対面の人にその言動は良くないかと。」
「メンドクサイ。私の話し相手は蘇芳が居れば十分。」
「それは喜べばいいんですか、叱ればいいんですか…?」
「わっかんなーい!」
「ま、でもキミに言っとくけど、こっちはよろしくする気ないから。」
「……わかりましたよ、ミセバ様?」

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mia - すみません、この話は更新不可能になりました。申し訳ありません (9月2日 12時) (レス) id: 7d16e59b7d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mia | 作成日時:2023年3月22日 18時

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