メロンパン IN THE PARTY１０ ページ48
降谷零side
自分の心臓がうるさいほど鳴っているのを感じる。
考えがあるかのように猫川は笑ったけど、その考えもことごとくこのバカっぽいやつに見抜かれている。
また１人同期が死ぬ。
伊達や松田、萩原のようにずっと遠くで勝手に逝かれるわけじゃない。
今、僕の目の前で、猫川が死のうとしてる。
ただそれを妨害するのも事態を悪化させる可能性のが高いため、下手に動けない。
クソっ。
･･････というかそもそもアイツが変な西部劇やりたいとか言い出さなきゃ今頃公安が突入して一件落着だったんだ。
証拠はもう本部に送ってるし、公安が部屋の前に待機しているのもわかっている。
なのに、猫川のせいで早撃ちのジローに拳銃を持たせてしまった。
これじゃあ危険すぎて手が出せない。
ホントに何考えてんだあのバカ！！
いっつも考えなしに軽率に突っ込みやがって！！
猪突猛進にも程があるだろ！！
怒りで熱くなる頭を必死に落ち着かせて冷静になる。
��早撃ちのジロー��
組織でバーボンとして情報を集めてた時に聞いたことがある。
確かすごい単細胞だが、実力は確か。人情に熱いやつ、だったか。
猫川の射撃の腕前はかなり良い方だった気がするがブランクがある上、相手が悪い。
早撃ちに関して奴の右に出るのは次元大輔くらいらしいからな。
その時、猫川がおそらく弾が抜いてあるであろう拳銃を持って僕の前を横切った。
一瞬見たアイツの表情は･･････笑ってた、だと。
この笑い方、追い詰められた犯人のものではない。
どちら方というと･･････
猫川とジローが３歩歩いた。
振り返り様に撃つ。
ドンッと発砲音がし、ガァっと呻き声が上がった。
発砲したのは猫川の手にしていた銃。
ジローのは空砲で、アキレス腱の辺りから出血してる。
･･････どういう事だ？
疑問に思いつつも、間髪入れずに痛がるジローを取り押さえる。
猫川は屋敷社長が逃げないように優しく腕を掴んでいた。
「早く来い！」
ドアの外に向かって叫ぶと部下たちが拘束しに入ってくる。
ジローは部下たちに引き渡す。
残った公安の刑事たちがパソコンやら銃やらを証拠品として回収していく。
気づけば部屋に猫川の姿はなかった。
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ぶどう - フウマさん» 了解です！緋色シリーズのエピローグまで書いてから、検討します！ (2022年5月17日 20時) (
レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
フウマ(プロフ) - 過去編と純黒の悪夢とゼロの執行人、書いてほしいです！ (2022年5月17日 19時) (レス) @page30 id: 5bc30b04a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶどう | 作成日時：2022年5月8日 12時
