メロンパン IN THE PARTY4 ページ42
「簡潔に言うと、大規模テロを画策してる犯罪グループがある。これを潰そうにも上手く隠れてて、尻尾が掴めない。そこでここのスポンサーについていそうな企業から潰すことにした」
へぇー。公安ってやる事が大規模だな。
町のアパートであんぱん片手に張り込みしてる高木たちとは大違い。
「その企業の女社長のパソコンに逮捕にいたるための証拠がありそうなんだ。それを盗む」
「警察の所業には思えねーな」
「公安お得意の違法捜査ってとこだな」
その言葉に少しイラっと来るが、ここでキレてもしゃーないので抑える。
「お前には女社長をナンパしてほしい。その隙に俺が情報を盗む」
「・・・・・・は?ナンパ?」
思わず聞き返した。
「ああ、お前そこそこ顔は良いし、趣味だっただろ?」
さも当然のように言う降谷。
いやいや。無理だから。
てかんな趣味持ってねーよ。
お前ホント俺を何だと思ってんだ。
「ナンパは深く考えないでやるから良いんだよ。そんな色々考えてやるのはナンパじゃねぇ。それにお前のが慣れてそうじゃねーか」
そう言うと急に黙り込む降谷。
「えっ、まさかお前どー」
「そんなわけないだろ」
降谷におしぼりを口に詰められた。
こんな高そうなレストランでやる事じゃねーな。
個室だから別に良いけど。
「じゃあ何で・・・・・・あ、そういう事ねー」
ニヤニヤしながら頷けば、気になるのかチラチラ見てくる降谷。
「お前1回ナンパして、ミスったんだろ」
「・・・・・・・・・・・・チガウ」
「図星かよ」
ケラケラ笑えば、足を踏まれる。
「降谷さんのせいではありません。我々が情報を抜き取るのが遅かったがために、その・・・・・・降谷さんがビンタを・・・・・・」
「えー?何?お前その面で女にビンタされたの?」
「顔は関係ないだろ」
「にしてもカッコ悪ぅー」
茶化せば、また足を踏まれた。理不尽。
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ぶどう - フウマさん» 了解です!緋色シリーズのエピローグまで書いてから、検討します! (2022年5月17日 20時) (レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
フウマ(プロフ) - 過去編と純黒の悪夢とゼロの執行人、書いてほしいです! (2022年5月17日 19時) (レス) @page30 id: 5bc30b04a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぶどう | 作成日時:2022年5月8日 12時