メロンパンはバーにある ページ5
「え、マジで!!」
「ええ。買ってきたわよ。
そ・の・か・わ・り!くれぐれも例のもの、忘れないでよ」
「もちろんっス!佐藤パイセン!」
ふざけて敬礼すれば、資料で頭を叩かれる。
正確には俺のが先輩なんだけど、先輩扱いされた試しがない。
だがそんなの気にしない。
何てったって俺の手にはマリーナのサクふわメロンパンがあるんだもの!
しかもあったかい。これは焼きたて!!
よっしゃー!!
ふふふふふ。
幸せいっぱいだー。
「でもホントに猫川くん、美味しそうに食べるわよね」
「おう。最高に美味ぇし」
ペロッと口の横についた砂糖を舐める。
ここは自販機の横のベンチ。
自分のデスクで食っても良いけど、3時にメロンパンむしゃむしゃしてんのはお小言が飛んできそうだからここで。
佐藤はサボりか何か知らんけど、俺の隣でコーヒー飲んでる。
「佐藤、戻んないでいいの?」
「私も軽い休憩よ。それとも私がいちゃ不満?」
「んなことねーよ。ただ・・・・・・」
理由を言おうとした時、ドタドタと慌ただしい足音が聞こえて手が止まる。
「猫川、米花町で事件だ。行くぞ!」
角から現れた先輩が大声でそう言う。
クッソ。何でこういう時に俺に回ってくんだ!!
無視して、メロンパンにかぶりつこうとするが空振り。
「・・・・・・おい佐藤」
「猫川くんが帰ってくるまでお預けよ」
メロンパンは佐藤の手の内に落ちた。
「・・・・・・へーい」
この強情女は何言っても無駄だな。
ため息を1つ吐いて返事をした。
あーあ、せっかくの焼き立てホヤホヤだったのに・・・・・・
まあ少し食べられたしな。
ハァ。
待ってろよ。メロンパン。
すぐに俺が助け出してやるからな!!
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ぶどう - フウマさん» 了解です!緋色シリーズのエピローグまで書いてから、検討します! (2022年5月17日 20時) (レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
フウマ(プロフ) - 過去編と純黒の悪夢とゼロの執行人、書いてほしいです! (2022年5月17日 19時) (レス) @page30 id: 5bc30b04a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぶどう | 作成日時:2022年5月8日 12時