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メロンパンとプール ページ36

降谷からの呼び出し。

ホントに嫌な予感しかしない。








「あー・・・・・・胃が痛いぜー」

「って言いながら、普通にメロンパン食べれるんですね」








高木が俺の手にあるメロンパンを指して言う。

これは今朝、出勤中の自販機で懐かしいパッケージのメロンパンを見つけ、買ったものだ。

ちなみに今、袋を開けようと踏ん張ってる。








「猫川さん、メロンパン食べる暇があるなら先日の強盗事件の報告書早く上げてもらえませんかね」

「げっ、白鳥」

「げ、とはなんですか。3日は催促してますよ」

「じゃああともう3日待って」








白鳥がわざとらしくため息を吐く。








「白鳥さんはまだ良いじゃないですか。僕の方は1週間ですよ」








高木が困ったように眉を下げる。




1週間滞納してる報告書なんてあったか?

あー・・・・・・病院のお茶会のやつか。








「あーそれ、4日前にできてるぞ。ほい」








デスクの引き出しからファイルを取り出し、ポイッと投げる。








「な・・・・・・!何で早く言ってくれないんですか!」

「いやー持ってこうかなーって思ったんだけど、めんどくさくて」

「すぐそこですし、連絡してくれれば取りに来たのに・・・・・・!」








高木がワーワー騒いでるけど、聞こえない聞こえない。








「高木君、ホテルハイドプライドで事件だ!行くぞ」









目暮サンが高木を呼びに来た。

事件だなんて、聞こえない聞こえな・・・・・・








「猫川君、君も行くぞ」

「何でっスか!白鳥連れてってくださいよー!!」

「白鳥君はこれから、別の案件だ」

「えーーー」








____
_______









鑑識には色々準備がある。

それらを終えて、やっとホテルのプールに着いた。








「あっ、猫川さん。今からプールの水を抜きます!」

「はぁ?!ちょっ、その前に水のサンプル取っとくから待て」








無事水のサンプルを取って、プールの水を抜いた。








どこにも血痕がないし、溺死か?

それにこのガラス片・・・・・・水槽か。



ん?

プールの排水口のコレは・・・・・・釣り糸?



はみ出てる部分をちょっと引っ張る。



って、え?

全然終わりが見えないんだけど。








「おい、猫川。何遊んでんだ?」

「遊んでません!証拠品の回収です」








先輩の白い目に耐えながら、取り出した釣り糸を巻きながら、巻き数を数える。

・・・・・・大体50メートルくらいか。

メロンパンとプール2→←メロンパンは夢を見る



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ぶどう - フウマさん» 了解です!緋色シリーズのエピローグまで書いてから、検討します! (2022年5月17日 20時) (レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
フウマ(プロフ) - 過去編と純黒の悪夢とゼロの執行人、書いてほしいです! (2022年5月17日 19時) (レス) @page30 id: 5bc30b04a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぶどう | 作成日時:2022年5月8日 12時

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