緋色のメロンパン エピローグ２ ページ34
とりあえず通話にして、無言を通す。
《急に悪い、猫川だな》
「･･････ああ。降谷か？」
《そっち、盗聴の心配は？》
「俺に確かめる術があると思うか？」
念のため、靴を突っかけて外に出る。
「そんで、何の用？まさか懲戒処分にするとか言わないよね？」
《違う。が･･････詳しい話は直接しよう。F、21、35. 6645、139. 6835》
サラサラと数字を呟かれたあと、ブツっと切られた。
暗号みてぇに言わなくてもいいじゃねぇか。
えっと･･････
伝えたいのは日時と場所だろうから･･････
FはFriday、金曜日。
21は21時かな。
続く数字が場所とするなら、数の大きさ的に緯度と経度だろうな。
ここねー･･････はいはい。
＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿
「電話、事件の呼び出しじゃなかったの？」
「ああ。友達から」
江戸川君がふぅんと頷いた。
「あっ、猫川さん！」
「こんにちは！」
リビングの扉を開けると、子供が３人いた。
あれ？さっきまでFBIが３人いなかったっけ？
「小嶋君、円谷君、吉田さん、君たちいつの間に来たんだよ」
「さっき来たぞ！」
「昴さんに博士の超能力の謎を解いてもらおうと思って」
「へぇー」
「でもインチキだったんだよな！」
「ねぇー」
キャッキャと楽しそうに喋る小１たち。
江戸川君は俺の隣でそんな３人を眺めてる。
え･･････ボッチか？お前。
可哀想にの思いを込めた同情の眼差しで江戸川君を見てると、袖を引かれた。
「猫川さん、これ聞いて」
「ん？」
差し出されたイヤホンを片耳に入れる。
もう片方は江戸川君の耳の中だ。
《･･････いや、お前らもよーく知ってる酒の名･･････RUM。奴らのコードネームだ》
赤井サンの声。
･･････ってこのガキ、FBIの会話盗聴してやがんのかよ。
こわっ。
《組織にいた頃、二、三度名前は耳にしたが、どうやら奴らのボスの側近らしい》
《そ、側近？！》
「いいのか？俺にこんな事知らせて」
「うん。ここまで関わらせちゃったんだ、中途半端に情報持ってる方が危険かなって」
「そ。」
酒の名前･･････
ラム、RUM、R・U・M･･････
ふと、落ち葉の舞う景色を思い出した。
太った背中が去っていく。
あれ？今なんか引っかかって･･････
何だ？
俺この組織のこと、なんか知ってるぞ･･････？
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ぶどう - フウマさん» 了解です！緋色シリーズのエピローグまで書いてから、検討します！ (2022年5月17日 20時) (
レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
フウマ(プロフ) - 過去編と純黒の悪夢とゼロの執行人、書いてほしいです！ (2022年5月17日 19時) (レス) @page30 id: 5bc30b04a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶどう | 作成日時：2022年5月8日 12時
