緋色のメロンパン 真相3 ページ32
NO side
「諸伏が・・・・・・死んだ?」
呆然と反復するA。
《あぁ、そうだ。ヒロは自決したんだ。ソイツに、赤井秀一に追い詰められてな》
ギリっと奥歯を食いしばる降谷。
視線をグルグルと彷徨わせるA。
「なあ、赤井サン。アンタが諸伏を殺したのか?」
Aの小さな問いに、そっぽを向いたままの赤井。
答える様子はない。
「ちょっと、シュウ!どういう事!?」
ジョディが驚いて聞くがそちらもスルーする赤井。
しかし意外にもAは納得したような息を吐いた。
「とりあえず、降谷。俺が公安の邪魔した件の処分はお前に任せるよ」
少し声のトーンを上げて明るく話すA。
《あ、ああ》
降谷は納得いかなそうに頷く。
「お前の部下のポケットにボールペン型とUSB型の盗聴器仕込んであるから好きに使って。足はつかないし、本体の電源切れば俺との接続は切れるからよ」
じゃあな、そう言って公安の刑事にスマホを投げ渡したA。
「よし、キャメル車を出せ・・・・・・」
赤井の指示でFBIの乗った車は発進し、来葉峠から去っていった。
Aもミニパトに乗車すると、FBIの後を追うようにして去っていった。
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翌日。
喫茶ポアロにて。
「ウソつき・・・・・・」
「君に言われたくはないさ・・・・・・」
メガネの少年と、爽やかな店員が笑い合った。
____
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警視庁にて。
「あっ、宮本。コレお前のキーだろ?落ちてたぞ」
「えっホント!助かったわ猫川君」
「いや、別に・・・・・・」
キー盗んだ挙げ句、勝手に乗り回したなんて言えねぇ・・・・・・と心の中で呟くAだった。
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ぶどう - フウマさん» 了解です!緋色シリーズのエピローグまで書いてから、検討します! (2022年5月17日 20時) (レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
フウマ(プロフ) - 過去編と純黒の悪夢とゼロの執行人、書いてほしいです! (2022年5月17日 19時) (レス) @page30 id: 5bc30b04a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぶどう | 作成日時:2022年5月8日 12時