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緋色のメロンパン 真相2 ページ31

NO side






来葉峠に煙を上げる車数台。

そして、拳銃を構えた男たちに囲まれた男がスマホを耳に当て、通話をしていた。








「目先の事に囚われて、狩るべき相手を見誤らないで頂きたい。君は敵に回したくない男の1人なんでね。それと・・・・・・」








赤井が言葉を続けている中、一台の怪しいパトカーが止まった。








「すみませーん。警察のものですが、事故ですか?詳しい事情お聞かせ願えませんかねぇ」








中からスーツ姿の男が1人、降りてきた。

服装は交通部のものではない。どちらかといえば刑事のような印象を受ける。

ミニパトは警視庁のもの。



面倒な事になる前に公安の刑事の1人が、その男、否、猫川Aのもとに警察手帳を見せながら近寄った。









「問題ない。Need Not To Know。君は近づくなって・・・・・・おい!」









猫川は話しかけてきた公安刑事の脇をすり抜け、赤井のもとに行く。

異変を感じて公安の刑事たちが立ち塞がるがいとも簡単にさけて通るA。








「赤井サン、電話変わって」

「構わんが・・・・・・」








君は良いのか?、そう言いたげな視線を送りながら赤井はAにスマホを渡した。








「よぉ、降谷」

《・・・・・・猫川?!なぜお前が》

「俺が赤井サンをサポートした」

《どういう事だ!お前、そいつが誰なのか、何をしたかわかってるのか!》








降谷が頭に血が昇った状態でがなりたてる。








「・・・・・・らしくねぇよ、降谷」







Aはひどく落ち着いた声色で言った。

その声は任務の失敗や赤井の言葉で熱くなっていた降谷に冷水を浴びせるようなものだった。








《・・・・・・何だ》

「後々協力するかもしれないFBIとの間に確執を作る非合理的なこの作戦。俺の盗聴のせいでノイズがあったであろう通信。トドメのための手数の少なさ。そもそも情報が俺を通して筒抜け。司令塔のお前も熱くなりすぎだし。


ずさんすぎねぇか、降谷。

なぁ、何がお前をそこまで駆り立ててるんだ?」








通話口からゴクリとツバを飲む音がした。

Aは落ち着いて続ける。








「前までのお前なら、俺が情報を持ってる事に気づいた時点でそちら側に巻き込み、意地でも情報を吐かしただろ?

それに、諸伏はどうしたんだよ。諸伏がこんな無茶許すとは思えねーし」




《ヒロは、・・・・・・・・・・・・死んだ》

「・・・・・・は?」

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ぶどう - フウマさん» 了解です!緋色シリーズのエピローグまで書いてから、検討します! (2022年5月17日 20時) (レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
フウマ(プロフ) - 過去編と純黒の悪夢とゼロの執行人、書いてほしいです! (2022年5月17日 19時) (レス) @page30 id: 5bc30b04a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぶどう | 作成日時:2022年5月8日 12時

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