緋色のメロンパン 交錯(工作)２ ページ27
翌朝、工藤邸。
訪れるのは２回目だな。
江戸川君は何やら忙しなく部屋と部屋を行き来している。
「君が猫川君か。新一やコナン君から話は聞いてるよ」
「どうも。工藤優作さんですね、御噂はかねがね」
外行きの笑顔を作り、握手する。
「優ちゃん、早く変装するわよ･･････って、あら？」
「藤峰じゃなくて、工藤有希子さんですね。初めまして。警視庁刑事部鑑識課の猫川Aと言います」
微笑を浮かべていると背後から人の気配。
「俺の時と態度が違いすぎないか？」
「赤井サン･･････、沖矢昴でいなくていいのか？」
「問題ない。それに今から沖矢昴は･･････」
そう言って、優作さんをチラリと見る赤井サン。
なるほど。
降谷が狙ってるのは赤井秀一だから、沖矢が別人である事を見せれば手を引かざるを得ないってわけね。
単純だけど、それが最適か。
「細かい作戦、お聴きしても？」
「ええ、もちろん」
目の前でみるみる別人になってく優作さんに作戦内容を聞く。
なかなか緻密なようで、相手の特徴をよく掴んでいる。
しかも江戸川君が発案者だと。
ここまでくると小学生には思えないな。
「あ、そうだ。状況把握のため、コレ設置してもらえますか？」
延長コード型のお手製盗聴器をカバンから取り出す。
他のやつはここに来る前に設置済みだ。
「コレ盗聴器･･････？」
江戸川君が手に取って言う。
「ああ、機械いじりは得意でね。爆処から推薦もらってたんだぞ」
松田には負けるけど、小型のものに関しては萩原より上の自信はある。
「それと、猫川さんは何する気？公安がいつ仕掛けてくるか探ってとは言ったけど･･････」
「そっちの目処は立ってる。公安が動いたらちゃんと連絡するさ。あとは万が一に備えて、かな」
怪訝そうに見てくる江戸川君にウインクを１つしてから、耳にインカムを入れる。
繋いだ先のスマホで、盗聴器が機能していることを確認。
「では、健闘を祈りますよ」
そう言って、工藤邸を出た。
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ぶどう - フウマさん» 了解です！緋色シリーズのエピローグまで書いてから、検討します！ (2022年5月17日 20時) (
レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
フウマ(プロフ) - 過去編と純黒の悪夢とゼロの執行人、書いてほしいです！ (2022年5月17日 19時) (レス) @page30 id: 5bc30b04a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶどう | 作成日時：2022年5月8日 12時
