メロンパンと喫茶店3 ページ14
ポアロにはあの女性店員さんはおらず、降谷だけ。
軽く挨拶しようと思ってたけど、まあいっか。
「お待たせしました。ハムサンドです」
「おお!うまそ」
どっかのひったくりのせいで昼飯を食べ損ねたので、ポアロで昼食を取る。
テーブル席のガキどもを視界からシャットアウトするため、カウンター席に座っている。
けど、これは失敗。
めっちゃ笑顔を振りまく降谷を見てると、吹き出しそうになる。
ホントに似合わなすぎて。
あー、盛大にお腹抱えて笑いてぇ。
そんでハムサンドめっちゃ旨ぇ。
前に諸伏に作ってもらったのと張り合うレベル・・・・・・いやレシピが同じなのか?
アイツら仲良かったし。
「ねぇ。猫川さん。安室さんと知り合い?」
降谷が外の掃除に出た瞬間、江戸川君がコソコソっと耳打ちする。
「いいや。向こうは俺に似た知り合いがいたみたいだけど、俺は知らん」
「そっかー」
ニコッと猫被ったような笑顔を残してテーブルに戻っていった。
何を探られてっか知らないけど、あのガキに目をつけられるなんて面倒な。
ドンマイ降谷。
俺への探るような視線はなくなったし、もうフォローはしないかんな。
・・・・・・でも、あのガキが目をつけるって事は犯罪に手を染めてたりするのか?
あの優秀な真面目ちゃんが犯罪者だったら・・・・・・?
それはねぇだろうけど・・・・・・
急に不安になった。
「安室さん、お会計頼める?ガキどもの分も」
「はい。かしこまりました」
レジに移動しつつ、ガキども(特に江戸川君)の注意が逸れてる事を確認する。
「----円になります」
「これで。お釣りは
___ゼロ、だよな?」
後ろの方に含みを持たせて言えば、フッと軽く笑った降谷。
「___えぇ。もちろん。
ありがとうございました」
あの一瞬、ニコニコ笑顔の安室さんじゃなかった。
正真正銘の降谷零だ。
その返事に満足してポアロを出た。
にしても、降谷がゼロかー。
諸伏、元気にしてっかなぁー。
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ぶどう - フウマさん» 了解です!緋色シリーズのエピローグまで書いてから、検討します! (2022年5月17日 20時) (レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
フウマ(プロフ) - 過去編と純黒の悪夢とゼロの執行人、書いてほしいです! (2022年5月17日 19時) (レス) @page30 id: 5bc30b04a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぶどう | 作成日時:2022年5月8日 12時