メロンパンとリンゴ ページ2
俺は鑑識の猫川A。
今日のお昼は近くの有名なパン屋Galileoのメロンパン。
ここのメロンパンは12:15に焼きたてが出ることを知った俺は、早足で警視庁の廊下を歩いていた。
目当てのパンを買う事に夢中になっていた俺は、背後から近づいてくる地獄の知らせに気づかなかった。
「猫川さーーん、日売テレビで殺人らしいんで出れます?」
俺は青汁を飲まされたような顔をして、気がつけば12:15、
焼きたてメロンパンが売られ始めていた!!
鑑識が現場に来ていないと目暮サンにバレたら、また仕事を増やされ、周りの人間にも危害が及ぶ。(主に上司のトメさんが怒られる)
だが俺はGalileoのメロンパンが食べたい!
高木の催促をかわすため、咄嗟に
「あー!UFO!」
と叫び、メロンパンを買いに走った。
「ちょ、猫川さん!!待ってください!!」
「俺のメロンパン・・・・・・!!」
角を曲がったところで人影が見えて急停止。
あっぶね。
「猫川君、そんなに急いで、いったいどこに行く気なんだね?」
「ゲっ、目暮サンかよ」
「どういう意味だ」
あははーと乾いた笑いをこぼしつつ、俺はメロンパンを食えないことを知った。
ジーザス。
抵抗も空しく、俺は現場に連行された。
____
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「なるほど・・・・・・
つまり番組の料理対決で使う果実が入ったこの箱の中に、番組の審査委員長である武木正徳さんの遺体が入れられてたわけか」
目暮サンの声を聞きつつ遺体の様子を見る。
死後半日以上は経ってて、死因はおそらく後頭部のこの傷・・・・・・
箱の淵、それに内側に血を拭き取ったような跡・・・・・・
ってことは、箱のフタが開いてる時、頭をぶつけて亡くなり、その後箱に詰められたってところか。
にしても、
「なんか、リンゴ少なくないですか?リンゴがあったところに遺体を入れたならもっと溢れ出ても良いと思うんですけど・・・・・・」
「た、たしかに・・・・・・」
「とにかく倉庫の防犯カメラの映像、見せてくれますかな?」
高木と目暮サン、それに毎度毎度の毛利探偵と江戸川君、蘭さんとそのお友達、そして容疑者の方がスタジオを出て行く。
まあ、事件の真相なんて知ったこっちゃないし。
いってらー。
「猫川、お前先倉庫見に行ってくれ。箱は俺らでやっとくから」
「ういっす」
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ぶどう - フウマさん» 了解です!緋色シリーズのエピローグまで書いてから、検討します! (2022年5月17日 20時) (レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
フウマ(プロフ) - 過去編と純黒の悪夢とゼロの執行人、書いてほしいです! (2022年5月17日 19時) (レス) @page30 id: 5bc30b04a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぶどう | 作成日時:2022年5月8日 12時