メロンパン容疑者になる2 ページ7
緊急な事件も少なく、予定通り6時くらいに上がる。
BRZに乗り込みポアロに向けて発車した。
近くのコインパーキングに車を止め、徒歩でポアロに行く。
店に入ると客は3人。
江戸川君と色黒の青年、そして帽子と眼鏡をつけた怪しい男性。
「いらっしゃいませ。カウンター席でよろしいですか?」
笑顔で迎えてくる安室サンに吹き出しそうになったのを我慢しながら、首を縦に振る。
それに気づいたからか、降谷は圧を込めた笑顔でごゆっくりどうぞ、と言った。
耐えきれず吹き出した。許せ。
「ねぇ、あの人よく来るお客さん?」
「いや、初めてだと思うよ。君達が来たすぐ後に来店された方で・・・・・・」
江戸川君と降谷の会話を盗み聞いていれば、カランとベルが鳴りドアが開く。
新たな客が来たのを軽く眺めつつ、梓さんに出してもらったアイスコーヒーを啜った。
俺の斜め後ろで大学のサークル仲間だという人たちが順々にやってくる。
サークルかぁ。懐かしいな。
俺何を血迷ったか陸上サークル入ったんだよな。
そうだ。たしか2個上にナイスバディの先輩がいて誘われるままに入ったんだっけ。
「お待たせしました。ナポリタンです」
「梓さん特製ですか?美味しそう!」
「ふふ。ありがとうございます!」
降谷じゃなくて可憐な梓さんの料理なため喜んでたら降谷にさりげなく足踏まれた。
どんな接客だ、コラ。
一口目を口に入れようとした時、フッと停電した。
「梓さん、ブレーカーを!」
「は、はい!」
まあすぐ元に戻るだろうと思って、待っていると、うわぁああああっと、痛みに苦しむような唸り声が聞こえた。
頰や手に生暖かい何かがピチャッとつく。
血の匂い・・・・・・
「梓さん早く!!」
パッと電気がついた時、男性が1人背中から血を流して倒れていた。
フォークを皿の上に乗せてから状況を確認する。
男性は背中を包丁で刺されたようだ。
そこに江戸川君とその連れ、降谷、そして刺された男の連れの人たちが群がっている。
あれ、もう1人の客は・・・・・・
何でこの男ドアの前に立ってるんだ?
「梓さん!救急車と警察を呼んでください!」
「は、はい!」
男のことは取り敢えず置いておいて、現場保存のため被害者の側に行くことにした。
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ぶどう - 東雲虚さん» コメントありがとうございます!更新遅いですが、ふらっと立ち寄っていただければ幸いです! (8月3日 15時) (レス) id: 496ebaee13 (このIDを非表示/違反報告)
東雲虚 - 今一番好きな作品です とても面白かったです!続き楽しみに待ってます!更新頑張ってください(o^^o) (7月10日 21時) (レス) @page32 id: 272de617c9 (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう - 早桃さん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです!更新遅いですが、楽しんでもらえれば幸いです。 (2022年12月19日 7時) (レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - え、めちゃすこです、、、面白すぎて一気に呼んじゃいました!映画の話とかもあって楽しいです!警察学校組の話しとかも楽しみです!これからも無理せず更新頑張って下さい!応援してますぅぅぅ! (2022年12月7日 7時) (レス) @page13 id: f9af42ef58 (このIDを非表示/違反報告)
じ - 作品すごおい好き。だ◯まるしぇで食べたよ。おいしかた (2022年10月9日 19時) (レス) id: 3b27f251de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぶどう | 作成日時:2022年9月30日 20時