俺の焼きたてメロンパン、つまみ食い禁止な【名探偵コナン】

【外伝】邂逅　メロンパンVS･･･ ７ ページ48

「お前は俺が飯島さんに依頼されたのを知っていた。そして、その宝石を盗むと予告状を出した。繋がってないわけがない」

「俺様は世界のルパン3世だぜ？そんなちっさい仕事するわけねぇーよ」

「だろうな。そこが疑問だった。が、俺を通じて知ったあの企業、あれが上海マフィアのフロント企業だって知ったらルパンがどうするか」

「そこまで知っちゃってんのね。で、どうするの？」






ルパンが車を止め、こっちを見る。







「盗みには協力しない･･････が、あの企業の悪事を暴くのは担当してやる」

「わかってんじゃない」







ニヤリと笑うルパン。

正直、ルパンが上海マフィア相手に何をどうしようと企んでるのかは情報不足でわからない。

まああの企業を潰すことによるインパクトを求めてるのは察せるからこその提案だ。








「報酬は出さねぇぞ？」

「･･････勝手にするよ」







利害一致、というか何というか。

俺もルパンもそこまでお互い必要ないはず。

互いにリスクしか背負ってない。

まあいっか。深く考えるのはよそう。







＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿









ルパンの予告の日。








「ルパンだ！！」

「ンフフフ甘いんだよね」

「そっちに逃げたぞ！！」







ルパンは予告通りに宝石を盗んだ。








「ルパン貴様、それで何を企んでる？！」

「とっつぁん！そいつは内緒だぜ」

「待てェ！ルパァァン！！」








ルパンはうまいこと銭形さんをかわして、逃げる。








「出入り口を塞げ！奴を逃すな！」







俺の指示に従い、警備員たちが戸を閉める。

ここまで予定通り。







「中森警部！警備員の少ないこの部屋に隠れた可能性があります！」






こっからが本当の目的。

俺の敵はこっちの企業の内情を日のもとに晒すこと。







「そうか！捜せ！！」

「はっ！」







警部の指示通り、その部屋を捜索する。

まあテキトーに探してバレる場所に隠すわけないよな。

おそらくどこかにカモフラージュされた扉か何かがあるはず。

社長の秋葉の匂いを辿り、妙な空間を見つける。ビンゴ！







「大変です！警部！これを！」







見つけた詐欺の証拠を警部に渡す。

上海マフィアに繋がりそうな金のやり取りの記録のファイルはこっそり隠した。








「何だと！」

「別件で追ってたホシがまさか、ここだったなんて･･････？！」








ちょっとわざとらしすぎたか。

まあ周りの刑事たちは資料に驚きが隠せないようで気にしてないからオッケー、と。

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