俺の焼きたてメロンパン、つまみ食い禁止な【名探偵コナン】

【外伝】邂逅　メロンパンVS･･･ ６ ページ47

現場に戻って、セキュリティルームを確認する。

今のところ何も仕掛けられてない。

来るとしたら、このあとか。


まあ直前まで現れないなんてのも考えられるけど、凄腕は失敗した時のためにいくつもプランを立てておくというしな。








「失礼します。コンピュータの電源等の点検をしにきました」







帽子を目深に被った男がそう告げる。

コイツか･･･でもあの匂いはしない。

ルパンの仲間ってところか。



なら、コイツを尾けてもいいけど、撒かれる可能性が高いから･･････

一度廊下に出て窓から外を見る。

あった！あの車、資料の写真にあったルパンの愛車だ。





ゆっくり近づいていったら逃げられるかもしれない。

階段を駆け降りて、2階の窓からルパンの車の上に飛んだ。



ドゴーンとなかなかの音が路地裏に響き渡る。

カァカァとカラスが驚いたように飛び去って行く。







「なんだぁ？！」







顔を覗かせた男、間違いなくルパン3世。







「やあ、ルパン3世。ニッポンのお巡りです」






ルパンの目が大きく開かれると同時に、彼は懐に手を伸ばす。







「待って。静かに車内に戻って」

「･･････世界の大泥棒、舐めちゃいけねぇぜ」







カチャリと音がして、俺の額に銃口が押しつけられる。






「やめとけって。これ、俺のための盗みだろ？」

「･･････まさかそこまでわかってるとはな、さすがだぜ名探偵＿浅見A」







不敵に笑うルパン3世。

本名までバレてるのは想定外だが、動揺してられない。







「場所を変えようぜ、ルパン3世」

「いいぜ。乗ったこと、後悔すんなよ」







周りに人目がないことを確認して、俺はルパンの愛車に乗った。

ルパンは携帯を出して、何かメールしてから車を出した。







「で、Aちゃんは、本当はどこまでわかってんのかなぁ？」

「下の名前にちゃん付けするな、気色悪い」

「すっげぇ辛辣」







アヒヒヒと笑うルパンを無視して話す。







「3日前からお前はずっと俺をつけていた」

「どうしてそう思った」

「3日前の現場近く、合コン、そして昨日の電話してた時、タバコと男の体臭の混じった匂いがしてた。なのに同じ容姿の人物をそのどれもで見つけられなかったから不思議だったんだ」

「俺様の匂いだったってなわけね」


ルパンの言葉に頷く。

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