俺の焼きたてメロンパン、つまみ食い禁止な【名探偵コナン】

【外伝】邂逅　メロンパンVS･･･ ページ42

それは5年前。

俺が捜査二課のエースだった頃の話＿＿＿








「猫川君」







廊下で不意に呼び止められた。







「ん？ああ、宮本か」

「今週の金曜に合コンやるんだけど、1人足んなくてさ、来る？」







うーん、とお財布状況を考える。

今月は合コンは1回しか行ってない。

飲みに行ったのも刑事課の先輩とで、奢ってもらったから今月は財布に余裕がある。







「オッケー行く行く、どこ？何時？」

「相変わらずフットワーク軽いわね、後でメールしとくわ」

「りょー」







軽く手を振ったところで、ハッと時計を見る。

やべ、捜査会議の時間ギリギリ。

廊下をダッシュして会議室に向かう。







「ったく、アイツはまたか」

「まあまあ元気が良いのは若い奴の特権ですからな」







松本管理官や目暮サンが俺の後ろでそう言ってるのが微かに聞こえた。







＿＿＿
＿＿＿＿＿＿








「カンパーイ！！」







仕事終わりの身体にビールがしみる。

ぷはーっと息を吐けば、おじさんみたいと笑われる。

だいぶ和やかな雰囲気の中、合コンは始まった。







「まあ同じ大学で顔か名前くらいは知ってる人が多いだろうけど改めてね」







幹事として宮本が男の方から自己紹介を進めて行く。



ってか、みんな同じ大学かよ。

話し合わねーかもしんねーな･･････








「そして最後、スペシャルゲストよ！私の同僚、刑事部捜査二課のエース！猫川A君！！」







宮本がスゴイ注目株かのような紹介をする。

合わせて女子たちが拍手してくれるのを笑顔で受けながら立つ。







「捜査二課で3年目、彼女なし、24歳、好物はメロンパン、猫川A！よろしく！」







パラパラと拍手を受けて俺が席に座ると、次は女性陣が順に自己紹介を始めてく。

正直、タイプの子はいなかった。




盛り上がってきた時、1人の女性がお酒片手に俺の隣へとやって来た。








「隣いいですか？」

「どうぞ」







荷物を退けて、座布団をひいて迎える。

彼女はペコリとしてから、そこに座った。







「あの、猫川さん刑事なんですよね？」

「うん。何かお困りごとでも？」

「実は･･････」

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