俺の焼きたてメロンパン、つまみ食い禁止な【名探偵コナン】

case２３　疾風迅雷 ページ41

飛んできたトラックとFD。





ヤベェ、届かない･･････





着地できたFDの横でトラックが途切れた高速道路の橋に鼻っぱしをぶつける。

バリンとフロントガラスが割れる。

ひっくり返って、少し滑ったトラック。

なんとか落ちずにすんだようだ。








「おいっ！」

「大丈夫か！」







FDから降りた萩原と俺でトラックに駆け寄る。




割れた窓ガラスの隙間から親指を立てた手が見えた。

ふぅ、と一息をついた。








＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿









「でも君のアドバイスは的確だったよ。あれがなきゃ今頃は･･････」








降谷が運転手を支えながら、萩原に言う。








「いや俺じゃなく、アイツならそうするだろーなって･･･それに猫ちゃんにハッパかけらっちゃったしな」








パチンとウインクをきめる萩原。








「まあね」








俺も同じようにウインクを返した。








「にしても、これ大丈夫か？教官の車だろ？」

「陣平ちゃんが教官にエンジンの修理を頼まれてたんだけど･･････」

「こりゃ、バレたら大目玉だな」








萩原と目を合わせ、ハハハと諦めたように笑った。









＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿









翌日、昼食の時間にゆきちゃんがトレーを持って俺の前に来た。








「猫川君」

「あっ、ゆきちゃん。昨日はほんとごめん」

「いいの。それより聞いたよ、常軌を逸したカーチェイスの末に人命救助だって？」

「まあ、そうなるね･･････」








ポリポリと頬をかく。








「私見たかったな、猫川君がバイクで飛んだところ」

「もうこりごりだよ。危なすぎる」

「そうね。無事でよかった」








ふぅとそこで息をつく、ゆきちゃん。








「あのね、昨日の返事なんだけどね。

＿＿＿よろしくお願いします･･･」

「フフッありがとう」








もじもじする彼女の頭を軽く撫でる。

するとポッと耳を赤く染める。








「ヒュー見せつけるね」

「今回は何日続くやら･･･」

「やるなぁ、猫ちゃん」








ギギギと首を回せばニヤニヤした顔の松田、伊達、萩原の3人。


いやーな予感しかしない。






･･････それから予想通り事情聴取があり、ぐったりした俺がその場に残されたとさ。

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