検索窓
今日:16 hit、昨日:56 hit、合計:39,774 hit

メロンパンと試着室 ページ3

「猫川くーん、今度の合コン、ちゃんと良い男揃えたでしょうね?」

「おー、あったりめぇよ」








廊下で話しかけてきた宮本に親指を立てて返す。








「爆処の若いやつだろ?それに鑑識課の先輩が2人、あと刑事部から3人」








指で数えながら話せば、宮本が俺の手を不思議そうに見る。








「何よその指の形」

「何って、6だよ」

「はぁ?」








俺の右手は今親指と小指を立てて、人差し指、中指、薬指は曲げた状態。








「中国の数え方でさ、片手で済むし、なんかカッケェだろ?」








ニッとドヤ顔で笑えば、宮本は呆れたようにため息を吐く。








「それより、俺並みの良い男連れて来たら、ほんとに杯戸の幻のメロンパンくれんだろーな」

「アンタ並みの男は良い男とは言わないわよ」

「何でだよ!これでも顔面と運動神経には自信あんだけどなー」

「アンタのモテ基準は学生かっつーの。いい?大事な事教えてあげるわ。大人の男に必要なのは、経済力よ!この安月給男!」

「何でそんなの知ってんだよ!!」

「そりゃ、あんなに自由奔放にしてたら減給処分くらい食らってるでしょーね」









そんなに凄まじい問題やってねーはずだけどな、と過去の行動を思い起こす。




報告書の滞納、一部隠蔽、サボり、勝手な捜査・・・・・・




あれ?








「猫川、事件だ。殺人だってよ」

「えー、はーい。今行きまーす」








宮本と別れて支度を終え、駐車場に向かう。





相棒のBRZのエンジンをかけ、ハンドルを握る。

自分の車って、やっぱいいな。まず響きがいい。





現場へと車は走り出した。

メロンパンと試着室2→←メロンパンの思い出



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (131 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
735人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ぶどう - 東雲虚さん» コメントありがとうございます!更新遅いですが、ふらっと立ち寄っていただければ幸いです! (8月3日 15時) (レス) id: 496ebaee13 (このIDを非表示/違反報告)
東雲虚 - 今一番好きな作品です とても面白かったです!続き楽しみに待ってます!更新頑張ってください(o^^o) (7月10日 21時) (レス) @page32 id: 272de617c9 (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう - 早桃さん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです!更新遅いですが、楽しんでもらえれば幸いです。 (2022年12月19日 7時) (レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - え、めちゃすこです、、、面白すぎて一気に呼んじゃいました!映画の話とかもあって楽しいです!警察学校組の話しとかも楽しみです!これからも無理せず更新頑張って下さい!応援してますぅぅぅ! (2022年12月7日 7時) (レス) @page13 id: f9af42ef58 (このIDを非表示/違反報告)
- 作品すごおい好き。だ◯まるしぇで食べたよ。おいしかた (2022年10月9日 19時) (レス) id: 3b27f251de (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぶどう | 作成日時:2022年9月30日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。