俺の焼きたてメロンパン、つまみ食い禁止な【名探偵コナン】

メロンパンとSOS ページ11

「さっきから、何ニヤニヤしてんですか」







資料を持った白鳥が、呆れた顔で俺を見下ろす。

見下ろすっつっても、俺が座ってて白鳥が立ってるわけだから当然なんだけども。








「聞きたいか？」

「結構です」

「そう言うなって。あのな、妃さんとこの秘書の方とな、今日デート行くんだぜ？」

「･･････良い歳してナンパでもしたんですか」

「言い方よ」








ケラケラ笑いながら、白鳥から資料を受け取る。








「で、これは？」

「総務部からの伝達です」

「ほーん。白鳥ともあろうエリートがパシられて、俺にダル絡みされるとは、ハハッドンマイ」

「自覚あるんならやめてください」








会計監査ねー、へー、知ーらね。








「それとこの前の殺人事件の報告書、忘れずに提出してくださいね」

「わーってるよー」








白鳥が念入りに言ってくるのを軽く受け流し、資料も不在の先輩のデスクに置いておく。

責任転嫁完了っと。






それにしても、今日は事件が少なくていいね。

そしてそんな日にちょうど良く、栗山さんの予定が空いてると。

日頃の行いが良いせいかな？




たしか妃さんと毛利探偵がデート行くから、早めに上がれるって言ってたしな。

俺もここら辺の期限ギリギリ(オーバー)の報告書仕上げて早めに帰ろ。







＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿









･･････おかしい。


何度時計を見直しても、約束の時間を15分過ぎてる。




今まで話したりした感じからして、栗山さんはドタキャンするタイプではない。

何かあったら連絡するだろうし、予定自体を忘れるほどマヌケでもなさそう。






･･････とすると、何か事件に巻き込まれたか。


そういや、妃さんと毛利探偵がデート行くって言ってたもんな。

そこで事件起きたか？･･････あり得るな。



とりあえず妃さんの事務所に行ってみっか。










＿＿数十分後





ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン･･････



インターホンのベルを何度押しても、反応はない。



･･････いないのか？



念のためドアノブに手をかけてみる。



･･･････鍵がかかってない。

いないなら、施錠するだろうし、変な話だ。




そっと開けてみると、何かに引っかかる。

怪訝に思い、下を覗くと人影が１つ。







「･･････栗山さんっ！！」

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