俺の焼きたてメロンパン冷めるんだけど【名探偵コナン】

ゼロとメロンパンの執行人２５ ページ37

「太平洋まで軌道を変えるだけの爆薬、ですか」








急に風見さんがそう聞き返した。





太平洋までカプセルの軌道を変える･･････

なるほど、破壊は出来なくても、海なら被害はほとんどなくて済むし、NAZUもカプセルを回収できる。








「なかなかの妙案だね」

「いや、あなたは･･････」

「今更隠して何になる。どうせ違法作業だろ？気に食わないが、状況が状況だ。手伝う、詳細を言え」









風見さんは渋々頷いて、作戦の詳細について口を割った。






風見さんについて行き、公安の鑑識のもとへと訪ねる。

そこにはいかにもテロで使いますといった危険物が保管されていた。

大方、差し押さえられたものだろう。









「猫川さん、あなたは爆弾についての知識は･･････」

「爆処に推薦もらうくらいはある」

「･･････そういえば、そうでしたね」









押収された爆薬を取り出して確認し、威力のデカそうなのを探す。

それに重すぎたらドローンで運べないしな。

１番ちょうど良いのは･･････








「うん。これが良いと思う。それで起爆装置は？」








爆薬を選び、その箱を出しながら振り返って風見さんに聞く。

すると風見さんは耳を押さえながら誰かと話してる。









「何？！起爆装置がない･･････」

「今のホントか？」

「ああ。この前爆処に全部処分するものとして預けたらしい」

「チッ･･････材料はあるか？」

「ええまあ、ない事はないと思いますけど。もしかして、猫川さんが？」

「ああ、ここを守るために必要なんだろ？」








迷うように風見さんの目が揺れるが、意を決したように口をキュッと結び、再びインカムを通して、誰かに指示を出し始めた。

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