俺の焼きたてメロンパン冷めるんだけど【名探偵コナン】

ゼロとメロンパンの執行人１８ ページ30

江戸川君から工藤君の推理を聞く。

IoTテロか。あまり詳しくはないが、聞く限りその可能性はかなり高い。








「なるほど。それが本当なら裁判に勝てるかもしれないわね」

「うん。検察に捕まっているおじさんは、今ネットにアクセスできないもんね」








得意げに頷く江戸川君。








「それにしても、工藤君にいつ、その推理を聞いたんだい？」

「いや･･････つ、ついさっきだよ！」








江戸川君が焦りながら、言う。








「ついさっきって？ちょっと前まで俺といたろ？」

「猫川さんと別れた後に、電話で」

「じゃあ君スケボーに乗りながら電話してたのかい？危ないぞ」

「そ、そうだね。ごめんなさい」









助かったとでも言うように安堵の表情の江戸川君。

少し疑問に思ったが、気にせずスルーする事にした。









「あ、妃さん。このテレビ、さっきのテロで？」

「えぇ、煙が噴き出した末に画面にヒビが入ってしまって。電源がつかないのよ」

「ちょっと見てみましょうか？これでも人より手先器用なんですよ」








＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿








ドライバー片手にテレビを壁から下ろしていると、橘さんが来た。

そして、手伝うと言うので押さえたりしてもらいながら、いっしょに工藤君の推理を江戸川君から聞く。








「･･････いいえ。あらかじめ設定しておけば、拘束された後でもIoTテロは可能です。サーバーを辿ってアクセス先がわかれば毛利さんの容疑は決定的になる」

「そんな！」








冷たい橘さんの言葉に蘭さんが声を上げた。



さすがに公安もこのテロに関してまで毛利さんのせいにしようとはしねぇだろ。

もう警視庁にも工藤君の推理は届いたみたいだし、ジョブチェンジするか･･････？








「でも、サーバーの捜査って難しいんでしょ？裁判までに終わるかな？」

「公安が捜査してるから難しくはないはずよ」

「待って。何で公安がその捜査をしてるって知ってるの」









江戸川君の声が厳しくなる。









「公安警察はね、沢山の協力者を持っているの」

「協力者って公安刑事の捜査に協力する民間人のこと？」

「そうです。特に通信傍受法で調査対象になるサーバーの関係者に公安警察の協力者が多いんです。その手の協力者に当たれば、毛利さんが不正アクセスしていた証拠も取れるはず･･････

あぁ･･･もちろん、そんな証拠があればの話ですよ！」







･･････いくら公安事件を多く担当してるとはいえ、少し公安警察の事情を知りすぎではないか？


やはり協力者、なのか･･････風見さんの。

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