俺の焼きたてメロンパン冷めるんだけど【名探偵コナン】

ゼロとメロンパンの執行人１５ ページ27

どんよりとした曇り空。

警視庁前の公園で待ってると、江戸川君がスケボーに乗ってきた。








「猫川さん、これ聞いて」








なんか前にも似たような事したなと思いつつ、江戸川君に差し出されたメガネをつける。

江戸川君のかけてるものと全く一緒みたいだ。

予備とかなのかな？








《･･････我々公安部でサーバーを辿り、ユーザーを特定できる可能性を探っています》









風見さん？

口調の感じからして、会議か？









「ちょ、江戸川君まさか」

「うん。風見って刑事さんに盗聴器つけちゃった」

「あーあ、可哀想」








子供らしいイタズラっ子の表情で笑う江戸川君。

風見さん、盗聴器つけられるの２回目だし(前に俺がつけた)、降谷に見つかったら容赦なさそうだなぁと軽く同情する。








《･･････招集がかかりました。一時、退席します》








あーあ、風見さんいなくなっちゃった。

これじゃ、続きは聞けねーな。





てか招集って言ったけど他の公安部の奴が動いた音しなかったよな？

てことは、もしかして、降谷･･････








「捜査会議の盗聴かな？」








考えてた人物の突然の登場に、ビクッと肩がはねる。

てかここに降谷がいるっつー事は、やっぱ風見さんを呼び出したのはコイツか。








「･･････何でここが」

「毛利小五郎の事となると、君は一生懸命だね。それとも蘭姉ちゃんのためかな？」









降谷と江戸川君が睨み合うのを柱に寄りかかって眺める。









「構わない。出てこい」









降谷がそう言うと風見さんが姿を現した。









「なぜ、私を呼んだんです？」









そう言いながらやって来る風見さん。






降谷が江戸川君の盗聴に気付いてた事を踏まえると･･････






これから起こるであろう事を想像し、頬の筋肉がヒクヒクとする。

そして心の中で風見さんに合掌。

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