メロンパンは崖に立つ ページ3
ここからオリジナルの事件が入ります。
登場人物名に関しては何も言わないでください。
単なる偶然という事で・・・・・・
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ザザーン、ザザーンと波の音が響く。
潮の匂いが鼻をくすぐる。
俺の手から離れた紫のヒヤシンスが海に散らばった。
傾く太陽、伸びる影。
ここは、地元の人も寄り付かない海に飛び出した絶壁。
俺の体を吹き飛ばさんばかりに強い風が吹き付ける。
「やっぱりここに来てたんだね、猫川さん。いや、浅見Aさん」
声に振り向けば、江戸川君が立っていた。
後ろには、愛車のマスタングに寄りかかった沖矢サンがいる。
「・・・・・・ここは子供には危険だよ、江戸川君。オバケが出るから」
あからさまな子供扱いに、顔を顰める江戸川君。
ヒューォォオオオっと、この崖独特の風を切る音がした。
地元の人たちの間では魔女の悲鳴とも呼ばれているものだ。
「・・・・・・昔ここで人が2人亡くなってるんだよね」
「・・・・・・そこまで調べたのか。早ぇな」
彼もそうだが、それ以上にFBIの捜査能力に舌を巻く。
伊達んとこ寄って、腹括ってきといて良かった。
じゃなきゃ、ここでパニクったもん。
少し息を吸って落ち着く。そして口を開いた。
「・・・・・・僕が殺した」
「え?」
「僕が殺したんだ。ここで亡くなった人のうち1人は」
「事故、だったんでしょ?新聞にも書いてあったし、聞き込みしても・・・・・・」
混乱してる少年探偵に対し、小さく笑いをこぼす。
「真実を語るのは後だ。まず、君の推理を聞かせてよ、探偵君?」
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NO side
今と過去が重なる。
今、たしかにそこに探偵がいた。
17年前、たしかにそこに探偵がいた。
見た目は小学生(中身は高校生)。
見た目は小学生。
発明道具のメガネをかけて。
形見の伊達メガネをかけて。
自信満々に口角を上げた。
自信満々に口角を上げた。
「この事件に犯人なんていなかった」
「この事件に犯人なんて存在しないんですよ」
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ぶどう - 颯さん» コメントありがとうございます!もうすぐ続編出すので、これからも楽しんでくだされば幸いです。 (2022年9月29日 8時) (レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
颯 - はじめまして、繰り返し小説読ませて頂いています!とても好き、とにかく猫川さんの性格、言動、全て好きです。これからも読み返していこうと思います。頑張ってください! (2022年9月23日 21時) (レス) @page47 id: 65bc4a3600 (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう - ( ・´ー・`)どやwさん» すいません、不親切でしたね。コメントで言ってもらって大丈夫です(むしろそれ以外の方法がわからない)。ルパコナは書く気満々です。コメントありがとうございました! (2022年8月29日 18時) (レス) @page46 id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
( ・´ー・`)どやw - えっと…コメントで言って良いのか悪いのか…。コメントでリクエストをお願いします。それでルパコナでお願いしたい…!ゼロとメロンパンの執行人という素敵なお話有難う御座います!どんな最新話でも楽しみにしてます! (2022年8月29日 16時) (レス) @page46 id: 4e2cb1d965 (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう - おと。さん» コメントありがとうございます!ただのめんどくさがりな三軽男なんですが、気に入ってもらえて嬉しいです。頑張らせていただきます! (2022年8月16日 19時) (レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぶどう | 作成日時:2022年8月7日 11時