浮所くんのカノジョは美少女！ (ページ16)

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女の子の日の思い出ページ16

Aside

「あぅぅぅ…………」

はいはい。わたくし現在進行形で地獄の日まっただなか。

「大丈夫？」

優しい声と同時にテーブルにトン、と置かれた暖かいレモンティー。
午後ティーのレモンティーは大好物なんだ☆
ちょっとテンション戻ったよ。

「今日はゆっくりしてなよ。」

「うぅ。ごめんねえ。ホントに。」

「全然。気にしないでいいよ。」

あー。なんッッて優しいの私の彼氏。まるで王子様。
今日は飛貴はオフだから、どっかデート行きたいね。
って前々から話してて、水族館でも行く～？って結論に至ったんだけども。

４日目です。
私、３・４日目が１番ツラくって、お腹めっちゃ痛くなるタイプなの。
でも不思議なことにイライラは全くしないんだよ。何でだろね。

「いい子いい子。」

「むぅ。子供扱いしてない？」

「んー？してるよ←」

「してるんかい」

しんどい割にツッコミは冴えてるんだねえ。
とご機嫌に笑う飛貴。そんな笑顔を見てたら腹痛なんてぶっとびそう。

たまに思うの。私なんかが飛貴のカノジョでいいのかなって。
こうやって優しく笑ってくれる度に
『何で私にしたんだろー？』ってね。

「俺はAがいいの。」

「え、聞こえてた？」

「ううん。でも顔みたら分かるよ。なに考えてるかぐらい。」

わーお。ビックリ。
驚いておそらくバカみたいに口をぽかーんと開けてる私。
そんな私を後ろからぎゅうっ、って抱き締めて首筋におでこをぐりぐり。

「ふふ、ふ。ねーえー。くすぐったいんだけど」

「Aすき」

あのー、聞いてます？誰も急に告白しろとは言ってないんですけど。
でも嬉しいからいいや。(←自己完結はやくね)

「私も飛貴すきだよ？だぁいすき」

「んふふ。嬉し～い♪」

いつのまにか生理痛なんて感じなくなって。
ただただ、飛貴といられる時間が嬉しくて。

優しく私をベッドに横たわらせて、ぎゅってする飛貴。

「愛してるよ。A。」

ちょっぴり照れたような飛貴の声が遠くに聞こえた。

「私も…………だよ」

頭を撫でてくれるてに安堵して、気がついたら寝てたんだ。