黄色い菊が3輪 ページ8
鶴丸「はっ？」
鶴さんが出したのは今まで聞いたことも無い引きつった声だった。その声に菊丸はビクッと肩を震わせ、また扉を閉めようとし、鶴さんは慌ててそれを阻止した。
鶴丸「何言ってるんだ？菊。冗談が過ぎるぞ。」
いつも通り、おちゃらけたように言っているけど、その声は何処か驚きを隠せてなくて、震えているようにも聞こえた。でも、菊丸も引く気は無いみたいで、小さく縮こまりながらも
「冗談なんて、言っておりません…。」
と言った。その後、暫く沈黙が続いた。巫山戯た声なんか出せなくて、凍ってしまいそうな程冷たい沈黙だった。
その沈黙を破ったのは鶴さんだった。
鶴丸「………誰にそんな事、言われたんだ。」
誰が聞いても怒ってると分かる声で、菊丸は更に小さくなる。
菊丸「皆、その様に思っております。」
鶴丸「そんなはずないだろう。だって、後白河の所に居た時はずっと一緒に居たじゃないか。」
菊丸「あの時とはもう違います。…僕は、不出来で、鶴丸様は五条の名物。天と地程違います。」
これ以上は鶴さんがトイレの扉を壊しかねないと思ったので、私は
A『鶴さん、こっちに来て。で、まんばちゃんは菊丸を無理やりでもいいから出してきて。』
と言う。だが、鶴さんが
「必要ない。」
と言うと、バキッと言う音と共にトイレの扉が外れた。あぁ…トイレの扉……。刀剣男士ってめちゃくちゃ力強いな…。後で鶴さんにつけさせよう。まぁ、それはさておき、鶴さんは凄い力でトイレの扉を壊すと、めちゃくちゃいい笑顔で、縮こまる菊丸を抱きかかえると、私の方に来て、菊丸を自分の足の上に乗せた。物凄くホールドされてるわ…。菊丸、南無南無。
菊丸も最初はパタパタと暴れていたけど、鶴さんの力が強かったのか、大人しくなった。鶴さんｺﾜｲ…。
A『とっ、とりあえず、鶴さんと菊丸は同じ五条国永の刀なんだよね。』
鶴丸「あぁ。菊は妹だ。可愛いだろ〜。」
菊丸「鶴丸様！！僕はあ…」
鶴丸「兄様って呼ぶんだっただろ？」
菊丸「ですが…」
鶴丸「兄様だろ？」
菊丸「…。」
鶴さんがあまりにも圧力かけるから菊丸黙っちゃったジャーン。なんて言える空気でもなく、菊丸も何も言えずに下を向いてしまった。
A『鶴さん、分かった。分かったから落ち着いて。』
鶴丸「何言ってるんだ？主。俺は落ち着いているだろう？」
あっ、これダメだ。ヤンデレルートだ分かります。とりあえず、もう一度菊丸南無南無。
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理紗@プロフ一部更新(プロフ) - こちらの作品のCSSは大丈夫なのですが私は采配づ禁止の画像を使ってしまった作者となっておりますのでそのでよろしければ他の作者のCSSに変えた方がよろしいかと思います。大変ご迷惑をおかけしまして申し訳ございません。 (2021年3月3日 2時) (
レス) id: c9fefc2be8 (このIDを非表示/違反報告)
理紗@プロフ一部更新(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。私のCSSを変えていただけないでしょうか？どうやら再配布禁止の画像を使っていたので申し訳ないですが。大変ご迷惑をかけしました。全部が違反した分けではないのですが保証も出来ないのでよろしくお願いします (2021年3月3日 2時) (レス) id: c9fefc2be8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊海翔 | 作成日時：2021年1月9日 21時
