ムルソー組とアイツは混ぜるな危険でした

どうせ不法ならはっちゃけようぜ ページ21

『はい、次なるお題は不法侵入だそうです』
ド)「おかしいですね、僕には学校侵入と書いてあるように見えるのですが」
『おやそれはおかしいね』

ということでAとドストは小学校に侵入することにした。なぜ小学校なのか？七不思議とかと遭遇してみたいじゃん(

『てことで今から侵入しまーす！えいっ』
ガッシャーン、と派手な音を立てて割れたガラス。その破片を器用に避けながら二人は校内に侵入した。
ド)「あ、太宰くんは川を流れているためいません」
『まじで何やってんだよあいつ』
ド)「僕等も人のことを云えませんがね」

「――ねえちょっと！！！！！」

活発そうなの声が暗い廊下に反響した。
振り返ると、おかっぱ頭に赤いスカートを履いた女児が仁王立ちしてこちらを睨みつけていた。
胸についた名札には「花子」の文字。

『え、花子さん？？っていうかトイレじゃないんすか』
花)「え、」
ド)「トイレの花子さんですか。まさか実在したなんて…」

二人が興味深そうに花子を眺めていると、突然「うわああああ」と花子が泣き崩れた。

花)「もうみんな怪談とか興味なさそうだしっトイレの花子さんなんて知らないって子が多いし…でもまだ覚えてくれている人いたのね……っ！！」

『え、やめてよなんか切ないしこっちまで泣けてくるんだけど』
ド)「最近はたしかに怪談を知らない子が多いかもしれませんね…」

最近は全然怯えないし…と花子がじめじめとしていく。おかっぱからキノコが生えてきそうだ。

すると、

「「きゃあああああああああっ」」
忘れ物を取りに来ていたらしい二人の児童が三人を見て悲鳴をあげた。
悲鳴だ…！と花子の目がらんらんと光る。どんだけ怯えに飢えてんだよ、とAが思わずツッコむ。
「っていうかおかっぱダサ」
花)「なっ……！」
児童の容赦ない批評に再び泣き崩れる花子。ダサいを連呼する児童に涙が止まらない。
oh…とドストが呆気に取られていると、隣から凄まじい殺気があふれだした。

――Aは激怒した。必ず、かの純真無垢な暴言を除かなければならぬと決意した。
ド)「ここに太宰くんがいればよかったですね」

『……おいガキ共。人の見た目に文句つけんじゃねえぞ』

それともなんだ？とAは不敵に笑った。

『私の新しい薬の実験体になるかい……？』

その瞬間、泣きわめきながら児童は逃げ出した。

ド)「Aさんの都市伝説が始まる予感がします」


＊黒崎百合様、リクエストありがとうございました！

3ちゃいに会ってみた！→←トリックオア…？

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