ムルソー組とアイツは混ぜるな危険でした

トリックオア…？ ページ20

さて！トリックオア？

『毒』
太)「心中」
ド)「取り敢えずハロウィンが過ぎ去った後に言う言葉ではありませんね」
『とか言いながらブラムを持ち出している時点で一番ノリノリなのよドスト』
太)「嗚呼クリぼっち…」
『ハロウィンすっ飛ばさないで？あ、もう過ぎ去っちゃってるけどね！？』


福)「――騒がしいな、何事だ」


『あ、社長だ』
太)「初登場ですね社長」
ド)「いいえ太宰くん、あの地獄の爆弾投げ大会以来の登場ですよ」

社長社長！とAははしゃぎながら両手を広げた。

『トリックオアトリート！！』

その瞬間、福沢の眉間にグッとしわがよった。
あれ、これ、地雷だった…？とAが冷や汗をかいていると、

福)「とり、っく…？とり……？」

『(あ、これ違う、地雷じゃないわこれ)』
太)「(あれだ、横文字が絶望的に苦手なんだな)」

ド)「そうです社長さん、トリックかトリートです。ハロウィンですよ、パンプキンやゴーストやドラキュラなどのコスプレをして若者たちが渋谷などでエンジョイするあのハロウィンですよ」

『横文字のパレードはじまっちゃったよ。社長が固まっちゃったじゃん』
太)「やだドス君ったらぁ性格わるぅい」

仕方がないのでAはハロウィンの起源からトリックオアトリートの説明までしてあげることにした。『ってことでトリックオアトリートっす社長』

福)「そう云われてもな…」
困り顔の社長にビシッと人差し指を指し、Aはマシンガンを浴びせた。

『何やってるんですか社長！！そこは煮干しを取り出して「いつも近所の野良猫にあげているものだがこの前乱歩がうまいと言っていたのでな、これでいいか？」って困りながら云うか、「乱歩に今日は菓子を持っていた方がいいといわれたので持っていたが、そうかそういうことか、はっぴーはろうぃーん」と拙い横文字を使うかの二択でしょう！？そう云って夢主の頭をポンポンしたりするだけで発狂する女の子が続出ですよほんとに何やってるんですか社長はぁあああ！！！！！！！！』

乱)「いや君の方こそ何やってるの」

全くAは変な奴だな…とぼやきながら乱歩は何かを机の上に置いた。

太)「おや乱歩さん、これは？」
乱)「駄菓子屋の特売で安かったんだよ、キャラメル。Aこれいる？」
後頭部をかきながら乱歩がAを見やると――


乱)「は？」
『へ？』

Aは頬に限界がくるぎりぎりまでキャラメルを突っ込んでいた。






『はっひーはろふぃん』

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