ムルソー組とアイツは混ぜるな危険でした

とりあえず色々ぶっこんだら闇鍋になるよね ページ13

太)「待ってくれ待ってくれ君達はこの小説の主人公のぶっ壊れすぎていることを知っていて闇鍋なんて悲劇しかうまないものをやらせようとしているのかいねえ待って本当に今度こそ死者が」
『リクエスト』
太)「喜んでやりましょう闇鍋」

取り敢えず家の冷蔵庫から各々食材もってこーい、とAはムルソー組と共に食材探しへ飛び出した。ちなみにばっちり深夜テンションである。
太)「蟹と蟹缶もってきたよ！！」
ド)「僕はそこらへんに生えていた雑草を」
『ネギとお肉とこんにゃくとキャラメルと塩キャラメルと羊羹とヘッドフォンとビーカーと試験管とフラスコとガスバーナー』
太)「明らかに食材でないものも複数あるけど闇鍋しようか！！！」
『じゃあ私が調理するね。ほら、調理器具もってきてる』
ド)「成程、食材ではなく調理器具でしたか」

Aは慣れた手つきで鍋やらIHコンロやらを持ってきてガスバーナーで火をつけると包丁でとんとんと食材を切り出した。ゑ、ガスバーナー？IHは？
――そう、彼らは深夜テンションである。もう既にバグリ散らかしている頭が更にバグっているのである。闇鍋の定義すらも忘れ去るくらいの狂い具合である。何が言いたいのかって？それはね、作者だって闇鍋くらい知ってるもん！！である。

ちなみにAは大体のことはそつなくこなすことができるので、闇鍋もちゃんとした鍋になり、ぐつぐつと美味しそうな匂いをさせている。もうこれただの鍋パじゃん。

太)「A、完成かな？」
『否、まださ。だってこれ闇鍋じゃん？最後のエッセンスを、ね』

にっこりと微笑むとAは鍋に顔を近づけた。そして、




『あーーーーまじでやってらんねえわこんな腐った世界ナニコレ苦行ですかっつってんのよ貴方のそのデリカシーのなさとか天性のものなんですかへええええすっげえな反吐が出るわまじであああああやってらんねえよこんなの人の悪口言うくらいなら自分のそういうところなおせっつってんだわガキじゃあるまいしさいやもう全部ぶっ壊してえよ待って待っていっそぶっ壊していいんすかねあー病んだ病んだ病んだ病んだ病んだ病んだ病んだ病んだ病んだ病んだ病んだ病んだ病んだ病んだ』

これでよしっとAは額の汗を拭った。

『これ闇鍋でしょ？ちゃんと鍋に闇ぶっこんだよ』

ドストと太宰はモザイクのかかってしまった鍋を見つめ、こう提案した。

太)「――普通の鍋パしようか」


*檸檬の奇声様、リクエストありがとうございました！

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