ムルソー組とアイツは混ぜるな危険でした

爆弾投げ大会だよ！みんな集合！！ ページ11

『はい、ということで第一回文豪全員集合狂気乱舞な爆弾投げ大会を開催いたします』
太)「うん、もう情報量が多すぎて私の頭はパンク寸前さ」
ド)「それな」
敦)「魔人！？…いや、なんかキャラ崩壊してない？？」

愛すべき主人公・中島敦も、まさかこんな展開になるとは夢にも思わなかったろう。久々に登場したと思えば狂気に満ちた大会に否応なく参加させられるのだから。

梶)「師匠」
弟子・梶井基次郎は戦々恐々としながら師に手を差し出した。Aはその手をしっかりと握りしめる。
梶)「A師匠、二日ぶりですね」
中)「けっこう最近じゃねェか」
森)「あ、エリスちゃんは不参加ね。怪我させたらだめだから」
『おっけ〜』
森)「あざまる水産」
立)「ギャルが爆誕してやがる」
言った瞬間、立原はさっと青ざめた。なんとなんと、ギャルの一人はロリコンの中年おじ…なんでもないよ☆我らがポートマフィア首領・森鴎外だったのである。立原ドンマイ☆

国)「全員参加と聞いたが、どういうチーム分けだ？取り敢えずポートマフィアと探偵社で対決するのか？」
乱)「……いや、違うね」
福)「違う？違うとは何だ、乱歩」
乱)「名探偵の僕が予言しよう、この三十秒後に地獄絵図が始まるよ！与謝野さんは救護班として不参加にしておこうね」

その場にいた全員が首を傾げる。三十秒後？地獄絵図？？救護班って……死人でも出るのか？？？？


『さてさて〜、この私、Avs文豪全員の爆弾投げ大会！！いざ尋常に勝負！！！！！！』

全員)「――ゑ？」

すたこらさっさと乱歩がコートに背を向けて駆け出した瞬間、凄まじい爆発音と爆風と閃光が辺り一帯を襲った。
Aの近くにいた黒蜥蜴はその被害をもろに受け、既に瀕死である。
一気にポートマフィア十人長を葬った(正確に言えば瀕死にした)Aの手には……無数のパチンコ玉。

『へ〜、これくらいの大きさでも人一人くらい難なく葬れるんだ！！良い実験になるね、今日は』

命の危険をいち早く察した中也は「くらえッ！！！」とAに爆弾をぶん投げた――
――だがしかし


『よいしょ〜〜っ！！！』

カッキーン、とAは金属バッドでそれを天高く打ち返した。

全員)「――あ」
ヨコハマの空に爆炎があがった。
死屍累々の文豪達に背を向け、Aはゆっくりとその場を去る。

梶)「師匠…、流石です」
与)「治療してやるから、歯ァ食いしばりな」

＊黒崎百合様、リクエストありがとうございました！

ドッキドキ☆ワックワク☆さァ引き金をひこう！！→←久々だと思ったら図々しいお願いの話だってさby作者

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す