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出会いそのいち ページ1

太)「あー、暇だなあ」
国)「太宰お前、まだこの書類が終わってな「ああああああ暇だなああああああ」
バキッという万年筆が砕け散る音が聞こえたため太宰は開いていた窓から飛び降りた。

太)「あ」
――勿論、真下には通行人がいるわけで。

『え、上から人…?』

二人がぶつかるまであと数センチ――
――のはずだったが。

『あっぶね』
太)「ぅわっ」
見事、太宰が地面がめり込む。しかも顔面からとかギャグかよ。
『わー、だいじょぶ?ばんそーこーいる?』
太)「君すごいね、よくあの距離で私の落下を避けることができるとは」
『うん、あんなに素早く動いたの久しぶり』
うぇ〜い、とだるそうにピースをした少女の姿を太宰はまじまじと眺める。
ふりふりしたフリルのついたピンク色のブラウスに、黒色のかなり短いスカート。すらっとした足はタイツに包まれていて、スタイルのよさがより伝わってくる。頭を揺らすたび、ハーフアップの根元に結われた大きな紫のリボンがゆらゆらと揺れる。

太)「嗚呼、可愛らしいお嬢さん。私と共にそこの川で共に自s…、って、ねえ何してるの!?」
病気なのだろうか、矢張り例によって嬉しくないナンパ(?)をし始めた太宰はぱしっと少女の手首を掴んだ。うわほっっそ。って、そんなことより、

太)「なんで私の腕にぶっとい針をぶっ刺そうとしてるの!?」

そう、少女の白い指が絡ませていたのは――、どでかい注射器。
『いや、最近なんか毒物作りにハマってしまって』
太)「何その私にシンパシーを感じてしまう趣味!!是非注射してください!!!!!」
『……あ、やっべ毒薬入れ忘れてる』
太)「んんんんんんんんんんんんんんん!?」
『いやあホントやらしたわ。めんご、めんご』
太)「謝罪する気ゼロな謝罪をどうもありがとう」
『ていうかすごい話弾むね。連絡先交換しようか』
太)「あ、私もそう思ってた。はいこれ、名刺」
『へー、社会人だったんだ』
太)「………え、もしかして私いますごくディスられたのかな???」

**
国木田から太宰捜索(強制)という厄介な仕事を任されてしまった敦は疲労を少し取り除いてから行くかと喫茶うずまきのドアを開けた。
敦)「はぁ…。あああもう太宰さん、また何処へ……………、って、へ?」

そこで敦が見たのは、自分よりも幼い量産型少女とお茶をしている太宰の姿。

太)「ね、また毒薬作ったら私を実験体にしてくれないかい?」
『もちのろん』


あれ、なんか嫌な予感しかしない。

出会いそのに→



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黒瀬 優璃華(プロフ) - カッカスタネットwそういやカスタネットだったwチェロかと思ってたw (1月25日 6時) (レス) @page23 id: 6d3704f377 (このIDを非表示/違反報告)
救世主(プロフ) - リクエストに応えて頂きありがとうございました!!シグマくんが可哀想で可愛くてまさにシグマくんって感じで(語彙力)素晴らしかったです…!更新無理せず頑張ってください、応援してます! (11月9日 22時) (レス) id: 5c3e1bd235 (このIDを非表示/違反報告)
ういろう丸。(プロフ) - リクエストありがとうございました!!いつかシグマくんも登場させたいなぁと思っていたのでコメントもらえて嬉しかったです! (11月6日 20時) (レス) @page22 id: b42abe2b72 (このIDを非表示/違反報告)
救世主(プロフ) - 最高です、めっちゃ笑わせていただきましたwリクエストなのですが、『シグマくんに会ってみた』みたいな話をお願いできませんか…!トリオに気圧され気味で不憫なシグマくんが見てみたいんです笑 (11月3日 22時) (レス) id: 8f8ef637b3 (このIDを非表示/違反報告)
ういろう丸。(プロフ) - リクエストありがとうございました!これからもネタの提供をお願いします!!!(切実) (11月3日 20時) (レス) id: b42abe2b72 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ういろう丸。 | 作成日時:2023年6月7日 17時

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