吸血姫の遊戯事情。【ベイブレードバースト神】

二回目の決闘 ページ20

「ルーウェイは中国武術の達人なの。相当、手強いわよ？」
本当に気を付けて、とアナさんに念を押される。

「うん。ありがとう」

最初は怖いと思ってたんだけど、アナさん優しいなあ。


ルーウェイ、強いんだ。

勝てるかな。

「始めるぞ」

さっきのバトルよりも、緊張する。

ルーウェイが構える。

よし…



「…ぁ」



そうだ……私、前に美鈴に。




「その構え、太極拳か」
コクリと頷く。

少しだけ、本当に少しだけ、美鈴に教えてもらった事がある。

と言っても、構えとか、基本的な動きとか、それぐらいだけど。

あとは吸血鬼の運動能力でカバーすれば良い。

うむ。なかなか良い作戦かも！

「……始めッ」


「先手を打たせて貰う！」

ルーウェイが、物凄い速さで突っ込んでくる。



それを、ひらりとかわす。



「どう？」
「なかなか素早くはあるようだな。……だが」

いきなり彼の姿が消える。

「！？ 上！？」

見上げてみれば、長い棒を振りかざし、高く飛躍したルーウェイが。






バアアンッ！

「ッ！フランドール！」
「アナ、落ち着け！」
「でも、でもシャカ、フランドールがッ！」




「おい！あれ見ろよ！」
「何てこった！」







砂埃から姿を現したのは。

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